こんにちは。
やっと終わった…あぁ採点…となりました。何本か赤ペンのインク使い切りました
今日は忘れがちな本業のお話です。とくに小中高生をお持ちのみなさま、当ブログはいつも何も役に立たない話ばかりですが、今日はもしかしたら何かの参考にはなるかもしれません
数年前に授業担当した生徒さんとのお話です。
なお、初めてご覧になる方もいらっしゃると思いますので…
※普段はドラクエ&息子と私のピアノブログです。たまに教育について書いております。
結婚やら出産やらにともない引っ越しなどがあったため勤め先が何回かかわりまして、首都圏で偏差値40台から75まで幅広い層の高校生(または中高一貫生)をみてきました。大学院修了後の専任教諭時代は中高一貫校で進路指導部に属し、担任などもしておりました。
今回は妊娠・出産・子育てで4年の専業主婦生活を経て講師として採用していただいた高校でのお話です。
さて、高校3年生の選択科目は従来より人数が少ないため、アットホームな雰囲気になります。休み時間にもお話を聞いたりする間柄になりました。
個性はそれぞれお持ちですが、皆人柄が穏やかで一生懸命(受験ですし)だったので、
私「いや〜皆さんなら中学の内申点良かったんでしょうねぇ」
と言いましたら
ある男子生徒さんが
「オレ、オール5(内申点45)でしたよ」
と言うのです。
ええっ、何故にまたオール5でこちらにきたのやらと(もっとなんというか他にも選べるだろうと)心の中で思いましたが、彼は家からの距離の近さや、やりたいこととの両立(あるものすごい特技をお持ちでした)のためにこちらに通っているとのことでした。
なるほど
そしてこう言いました。
生徒さん(以下生)
「でもオレ、実力テストや模試系は苦手なんですよ。だから本当に勉強ができるわけではないんです。」と。
生「内申点とるにはコツがあるんです、だよな◯◯!(お友達に同意を求める)」
私「あの、どのようなコツですか?」と聞きました。
まとめますと
①中間テストや期末テストなどの定期テストは90点以上をとる。
②授業は絶対に寝ない。先生のお話は頷いたり反応しながら聞く。
③提出物は絶対期限内に。ノートはめちゃくちゃきれいに書き、ポイントも書き込み+αの得点を狙う。
※尚、彼は字も上手でした。
④テストが85点など「5」のラインに足らないかも、と思った時、ここからが腕の見せ所である。
先生のところに質問にいき、積極的に意欲をアピール。先生と仲良くなる。どうしたら5になりますかと聞く。
⑤家庭科や音楽なども同様。苦手な科目ほど先生と話せる関係になっておく。
以上を明るく楽しくお話してくれました。
私「いや、なるほど…は〜、◯◯くんすごいですねこれは真似するのなかなか大変ですね。」
生「いや、何言ってんすか〜こんなの楽勝っすよ公立中のテストなんか元々簡単ですし。」(勿論学校さんによって違います)
他のクラスメイトの男子生徒さんが
「お前バカか、ちっとも楽勝じゃねーよ、お前みたいなやつだからできるんだよ。先生(私に対し)、オレなんか内申点33でしたよ(笑)」と笑いながら言っていました。
そうです、クラスメイトの仰るとおりです。
純粋にスゴイと思いました。
まず、全教科90点前後をとれる力があるということです。仮に定期テストがいかに簡単であろうと、おしなべて90点前後を取るのは大変でありましょう。
そして、時間管理のストイックさです、高校生になっても提出期限守れない生徒さんは結構いらっしゃいます。
普段の彼を見ていますとかなりきっちりしていまして、自前の穴あけパンチで数学のプリントをとじたり、きれいにおったりしていました。それを当然のようにやっています。このあたりの几帳面さですよね。
そしてなによりいるだけでクラスがパーっとなる存在だということです。例えが悪いのですが電球のようなイメージです(笑)
もうこれは天賦の才でしょうか、性格ですよね。
とある特技を続けており全国大会にも出ていました。その道にて鍛えられているためかメンタルが強く、コミュ力が突出しています。
普段私のブログをお読みの方は私自身がテスト一発勝負が好きな人間だとご存知とおもいます。
内申点自体はあってもよいですが、公立高校には内申点が足りていなくても受けられる枠を拡充してほしいと思ったりします。おとなしい子、目立たない子、でも点数は取れる人のための道があって良いと。みんながみんな明るく元気である必要があるのかと。
実際、高校ということもあり、私はほぼほぼ試験一発勝負で成績をつけますが、それでも彼はバッチリ適応してきました。模試のような長期的なスパンでの学習は苦手でも短期集中はできるわけです。
彼は結局、そのスゴイ特技と評定と英検(これも短期間超集中でとってしまう)と無敵のコミュ力で、とある有名大学にAO入試で受かっていきました。
まぁ、そうだよな、彼が面接に来て、さぁ落とそうってひとはなかなかいないよな…と思いました。おまけにさわやかで見た目もよいのですよ
下世話ですが結構「見た目」は大事な要素かもしれません。顔が良いとかなんとかというより、さわやかさやあらわれる人相といいますか…公募やAO入試で有名大学に受かる方、なぜだかそういう方が多いです。おそらく自信などが自然とあらわれてくるからかもしれません。
あ、そんな私は勿論人生全て一般受験ですやっほ〜いです(笑)
「人に好かれる人、憎めない人」いやはやこれは強いですね
生徒さんとお話すると子育てにも大変勉強になることだらけです。生徒さんの保護者に色々とお話を聞きたいくらいです。
次回は「スポコン青年がいまや教育パパになった」というお話をお送りします。
お読みになってくださった方ありがとうございます!