6月16日
かみさんは、家元の献茶式を椿山荘へ見に行った。
家元は淡交を見ていると、各地で献茶式している様だ。
但し、今日のは今までと違う様だ。
俺は、一度も家元の献茶式を見ていないが、かみさんは鶴岡八幡宮、池上本門寺についで3回目だと思う。
携帯で調べると、今日のは第一回と在るので、新しいスタイルの様式でやっているのだろう。
家元も時代に合わせて、色々試行錯誤して頑張っている様子。大変だ。
3人/100人に侍の文化の中核が茶道だった江戸時代が終わり、必死に洋風化に合わせ立礼を考えた明治初期。
侍文化に憧れて皆でお茶をした戦前の文化が終わった終戦後のお茶の今のお茶。
平和を広め、お茶を海外に広めた。黒沢と三船の映画、続くアニメの流行の日本文化ブームの今、そのリターンでの日本文化見学の為の、日本旅行ブームが今起こっている。
しかし、ブームに合わせた「えせ茶会」が多くなる。どう防ぐかが、家元の最大の課題だろう。
茶会は、亭主が最善を尽くすのが基本だが、この程度で良いと勝手に線を引く人が実に多くなった。心配だ。
抹茶も、崩壊しかけている今が、お茶の立て直しの最後のチャンスに見える。
戦後79年、もう侍の文化など理解するのは、歴史好きでないと無理。
戦後教育は、今の共産圏国と同じ「戦前の日本は全て否定」が基本だった。
戦前国際連盟に、人種差別の禁止を訴え、植民地支配は民主主義に反すると訴えた日本も当然否定された。
この否定は、GHQの初期の方針だった。しかし初期だけで、その後は野党と戦前の筋金入りの共産主義者で構成されたマスコミであった。
だから今でも日教組は、「君が代」を学校で歌うのに抵抗しているし、マスコミは尖閣諸島へ進軍する中国対抗防衛力強化に抵抗している。
困ったものだ。大変怖い状態が続いている。
今日はここまで。