6月5日

 俺は、床屋に行った。

 近所で、昔から在る床屋で、2代目さんが、1000円床屋を始めたが、今は1人でやっている。

 上手で、カットだけなので、短時間で済み、安いので助かる。

 床屋さんも、髭剃り、シャンプー、整髪が無くて、散髪だけで済むので、良いかもしれない。

 只、間引きカットが多い。

 七夕茶会の蓋置は、当初、瀬戸の竹形が、七夕に合うと考えていた。

 薄器を見ていたら、竹製の昔形棗が在ったので、竹が2点になるから、止めた。

 去年の蓋置は、写真の様に切子だった。

 今年は、切子は使えない。

 紫陽花が残る事になる。

 手塚祥堂さんの造、今や、幻の豆彩の再現者で、名声高し。

 豆彩は、明の後期に出来た、陶磁器の最高峰焼き物。

 ヌルハチが、明を衰退させる為、官窯を壊滅させ、工人も殺した為、現存は極少数。

 残り物には福がある。

 去年の棗は、赤味の掛かった塩釜。煙が無いので、使えた。

 棚が、御園棚で黒だから、色の物を使うと、引き立つ。

 昔形棗は、古いもので、下地の朱漆が解る、良い塩梅。

 かみさん、良い目をしている。

 今日はここまで。