3月3日

 雛祭。

 かみさん今日も、東小金井のお茶教室で教えている。

 釣り釜の、炭手前を教えに、炭を抱えて出掛けた。

 痛い足を引きずって。苦行だ。

 天気が良い日が続いたので、炭を切って、洗って、乾かして、持って行く。

 大変な手間だ。

 我家の釣り釜は、小さいので、風炉用のサイズに切って用意していた。

 炭を切るのも、考えないと出来ない。

 炉用の大きい炭で、釜の周りを熱したら、忽ち周りが変色する。

 釜は、リン酸マンガン処理を原始的に行っていて、あの色に出来ている。

 昔から、同じ工法で作る釜師さんが多い。

 江戸初期に境が在り、本当に古い工法をひたすら守る釜師もいる。

 佐藤清光さん、山形の方の方。大変な努力だ。

 南部鉄瓶の技法ではない。

 佐竹が京都から連れて行った技術が、山形辺りに根着いていたか。

 清光さんは、師に習い、その後、地元の古い工法を、取り入れたらしい。

 今となっては不明。

 江戸の初期には今の工法が確立され、各地に広まり、芸大でもそれを教えいるので、一般的な釜師は今の工法。

 今日はここまで。