12月28日

 暮れも迫り、初釜の準備。

 今年は、かみさんの事故の怪我で、初釜は中止した。

 来年の初釜は、何とか出来そう。かみさん良く頑張った。

 骨は今だ離れたまま。動けば先が刺さり、激痛が走るはず。良く動いている。

 交趾の綺麗な皆具に、色が合う善五郎さんの暦手茶碗を、薄茶の主にする様だ。

 正月は年の初め、磨手茶碗が合う。

 善五郎さんの緑は、深味も在って、それでいて綺麗だ。

 代々の色と言えば、それまでだが、それにしても綺麗だ。

 薄茶席は、華やぐだろう。

 善五郎さんは、必死で筆を極め様としている。

 今だ修行中の身と、北斎の境地の様子。

 唯々頭が下がる。

 後世、百年に一人のレベルと呼ばれるだろう。

 現在、磁器で右に出る者無し、と思っている。

 今日はここまで。