12月27日

 正月になると、初釜の用意をする。

 今年は、皆具でやるらしい。

 中村翠嵐の交趾の皆具が華やかで、正月に合う。

 翠嵐は、長く交趾を造り続けている。

 顔料を多量に置ける交趾の技法は、溜り具合でグラデーションが出来、独特の色合いとなる。

 土手を細く高く造り、その先端のRの付け方が上手で、手触りが良い。

 近年は、各家元が、箱書きをする程、メジャーになった。

 以前は、練習用茶道具だったが、特に目を引いたので、我家にも各種ある。

 後はお点前さんが、上手に嶋台茶碗で濃茶が点てられるか。

 以前点てさせたら、底を強く擦り、漆を剥がされ、修理に60000円懸かった。

 瀬戸物は、硬いが、嶋台茶碗は、内表面に金や銀を漆で塗ってある為、下手な人に会えば、あっという間に壊される。

 濃茶も薄茶も茶筅で茶碗の底を擦るのは、ご法度。NG。

 少し浮かして点てる。これ常識。

 知らない人が多い。

 今日はここまで。