12月6日

 櫻芳庵こがねい茶会薄茶席は、何時もさくら祭りや文化祭で一緒にさせて戴いている先生の席。

 耳が遠くなり、受け答えが出来ないのでお弟子さんが席主。残念。

 この先生は、以前東京大茶会で、大徳寺429代明堂和尚の絵と讃の軸を出してくれた。

 本来は、大徳寺で唯一重要文化財の絵を描いた貫主さんの軸だが、当日の床が、沢庵さんだったので、待合に掛けた。

 豪華な道具立てだった。翌年から質素なものをとのお触れがあり、以来東京大茶会も、つまらない道具組に終始している。

 お客が不特定なので、東京都で責任が取れないのが理由らしい。詳細不明。

 保険でも掛ければとも思うが。

 犯人さえ捕まえればと、素人は思うが、そおうも行かないらしい。良くわからん。

 今回は、明堂和尚の茶杓が出た。手に取らして戴いた。

 バランスが良く、軽く、細身で、節付近に黒いしみが在る、如何にも絵を描く人の繊細さや、正確性を表す、削りだった。

 伊賀の花入れが在り、思わず欲しいと口に出てしまった。バカ。

 終了後、「おめでとうございます。と茶杓を出してくれた事への感謝を伝えた。

 ちょっと見ないうちに年を取られた。元気でいてほしい。

 楽しい席だった。

 今日はここまで。