8月24日
かみさん頑張って、灰を洗い終り、ほうじ茶で湿して一段落。
足が痛いのに、この炎天下根気強く何度も洗い、沈殿させ、ゴミを都度除き、無くなって、ほうじ茶。
2日間大変な頑張りだ、俺には到底無理。
かみさんが、菩薩様に見えた。有難い。
昔、灰屋が吉野大夫を身受けして、妻にめとった話は知っていたが、灰作りの大変さを垣間見た今、灰屋が如何に大変な仕事か解った気がした。
大変だから商売になり、大金が出来、京都一の吉野大夫を射止められたのだ。
大夫は、単にお金が在るだけでは、見向きもしないと言う。
灰屋の様な苦労をした者だから、認めたのだ。
かみさんの灰作りの姿、心の有様を観て初めて解った。
唯々感謝。
高台寺の吉野窓や、吉野棚、家光の筆卸は皆、吉野大夫が元。
今日はここまで。