11月6日

 昨日は満月が見られなかった。残念。

 かみさん先生は、一昨日は十三夜用に造ったおだんごの残りを、だご汁にしてくれた。美味かった。

 咳が止まらず困っているのに。有難い。

 俺も先週の金曜日から咳が止まらず、痰がらみで一昨日に薬をもらって来た。

 1日には、小金井のお茶教室は炉開きを済ました。具合が悪い中良く終えた。お疲れ様でした。

 お弟子さん達には、先生の愛情が通じたのかな。

 お点前の手順を覚え、お菓子を食べ、お茶を飲みに来るだけのお弟子さんには、通じる訳も無しか。

 炉開きの主茶碗は紀州葵窯の掛分けだった。

 明治になってからは、一楽二萩三唐津となったが、これは御維新で、薩長土肥が台頭したからで、江戸の後期は当然紀州、尾張のお庭窯が当然上位となる。

 お茶は長い歴史があるので、ある程度歴史的知識が必要に思う。

 茶入は、弥右ヱ門さんの瀬戸肩付。見事。

 薄器は、高橋秀峰さんの紅葉蒔絵。伝統工芸士。金暈しが上手い。

 茶杓は、三千家の守り神となった井口海仙さんの「喫茶去」。

 終戦後、戦前の全否定が全ての分野で行われ、お茶も対象となった。

 紹鴎との関係は千家は無かったと言われ、新興家元と同格にされた。

 何故か、記載の在る南方録が偽書とされたからだった。

 そこで、海仙さんが中心に、三千家の手紙等全資料を公開して、救ったからだ。

 絵画の分野では、今でも戦前全否定のままで、戦前国宝であった絵が重要文化財に多数なったままである。

 日本人は、明治の廃仏棄釈運動の様に、勢いで間違った方向に突っ走る民族だ。

 歴史も、海外で日本軍が大量虐殺や奴隷をやった嘘の歴史のままだ。

 正しい歴史をベースにした女性が首相になったので、漸く真実の歴史を学べる環境になって来た様だ。

 新女性内閣に頑張って、正しい歴史を学べる国にして欲しいものだ。

 お茶は良かったのだ。

 今日はここまで。