その夜はトイレの水にも事欠く状態だったので、シャワーどころではありませんでした。

 シャワーの代わりに、ビ●レさらさらパウダーシートでさらさら気分・・・・。


 翌朝のチェックアウトで、「昨日は、水が出んでエラい難儀しましたで、まったく」(=昨日は、水が出なくてとっても困りましたわ、ほほほ)とサラッと言うと、宿泊代を約30%割り引いてくれました。


 さて、ハットゥシャシュ遺跡のボアズカレ村から、次に目指す町は、一気に南東へ下ってアンタキヤです。

 トルコではハタイという方が馴染みがあるらしく、この旅日記でもアンタキヤはハタイと呼びます。


 ホテルのオーナーさんに、ボアズカレ村からハタイまでスムーズに行けるルートは無いですかねぇ、と相談すると、「一旦、アンカラまで戻ってハタイに行く方が便利」と言われて、再び首都アンカラまで戻りました。


 アンカラからは、あらゆる町への長距離バスがたくさん出ています。


 それならば、まっすぐハタイに行くもの良いけれど、せっかくだしちょっと寄り道しとく? と、ガイドブックをパラパラとめくりながら選んだ町はガジアンテップ

 

 この町はピスタチオの産地であり、注目すべき点は、トルコ・スイーツの代表格バクラワの本場!


 「ガジアンテップへ、ピスタチオ入りのバクラワを食べに行こ~っと♪」( ̄▽+ ̄*)



 行き先は決定しましたが、前日のボアズカレ村ではホテルが断水のためシャワー無し、この日は夜行バスで車中泊のためシャワー無し。

 バスに乗り込む前にトイレで着替えを済ませて、今夜もシャワー代わりにさらさらパウダーシート。


 あーーーー、頭洗いたいなぁ~。(ノ_-。)



 そして次の日の朝。



 ガジアンテップに到着しました。到着した途端、路頭に迷う私。


(ガジアンテップの長距離バスターミナル)
antep otogar


 そもそも、この町に寄り道することにした理由がバクラワなので、下調べもへったくれもありません。


 オトガル(長距離バスターミナル)で、その辺にいた人たちに、ガイドブック掲載のホテル名やら住所を見せて聞きたおしていると、一人がホテルの近くを通るミニバスを教えてくれました。


 そしてミニバスの運転手に、「この旅行者が、△△通りの○○ホテルまで行きたいんだって」と口頭で引き継ぎ。ありがとうございます~。

 ミニバス内では、年配女性の隣が空席だったので、そこへ座るよう促されて着席。



 発車後、私のキャリーケースはどこへ行った? と見ると、揺れて転がらないように、乗客の一人が支えてくれています。


 また、私が降りる場所はすぐなのかなぁ、とキョロキョロとしていると、別の乗客が手で私を制しながら、心配するなと言わんばかりに無言で頷いています。


 なんだか・・・・・・車内の至るところに、ある種の張りきった雰囲気と言うか、任せておけが満ち溢れてますやん。 (;´▽`A`` エライ スンマセンナァ


 横のおば様は私に、「チン? コレ?(=中国人? 韓国人?)と聞くので、「ジャポン!(=日本人)と答えると、「ジャポ~ン! 旅行しているのね」と、なぜかニッコリ。


 私も調子に乗って「ガジアンテップって良い町ですね!」と、さっき着いたばっかりなのに、ホイホイと言ってます。


 そして、ミニバスの本来の停車場所かは分かりませんが、ホテルの前で停まってくれました。


 ホテルは部屋に空きがあったので、そのままチェックイ~ン。


 夜行バスでの疲れもありましたが、6階からの眺めと、日当たりの良いこぎれいな部屋、晴れ渡った青空にテンションもグイグイ上昇していきます。

 まずは風呂、そして洗濯! その後でバクラワだー。(つづく)