ハットゥシャシュ遺跡を一周したあと、日暮れまでには時間もあることだし、ついでにヤズルカヤ遺跡も周ってしまおう! と、看板に書いてある矢印の方向へ歩き出しました。
ところが、歩いても歩いても道は続くばかりで、もしかして、思ったよりも遠い・・・・?(・Θ・;)
炎天下を3時間歩いたあと、次の目的地までがどれくらいなのかを知らずに歩くのは、足も気分もノーサンキュー・・・・。
疲れ知らずの最強ウォーキングサンダルをもってしても、足はグダグダです。
足痛い~お腹すいた~、と一人でピーピー言いながら歩く横を、トラクターが高速で追い越して行きます。
それを見て、「乗せてぇーーーーーっ!」と腹の底から声が出てしまう私。
続いてバイクがブィーン。
ヘルメットを被っていない、ノーヘル運転者の背中を恨めしそうに見ながら、「もしあれがタクシーで、ものすごくボラれるとしても乗りたい・・・・」と、メソメソと呟きながら歩いていると、今度は前方からバイクがブィーン。
この人もノーヘルやし・・・・・・・。
すると、ノーヘル氏が私の横にキュキュッと停まって、こう言いました。
「ヤズルカヤ遺跡まで行くの? よかったら乗ってく?」
それを聞いた私は、普段であれば「オイシイ話には必ず裏がある、耳を貸すんじゃねぇ」、「タダより高いものはない」と思うのですが、このときはグダグダだったので、口に出ていた言葉は「ありがとうございます!」。(だいじょーぶかぁ?)
そこからヤズルカヤ遺跡までは、バイクで数分。
その数分の間にノーヘル氏は、さっき私を追い抜いたときに、遺跡に来る人だと思って引き返して来たこと、自分は遺跡の近くで土産物屋をやっていることを言い、そして、遺跡見学後には店で買い物をしてほしい、帰りも私が泊まっているホテルまで送ってあげる、とのこと。
足もグダグダやし。よっしゃ分かった、買う買う、送ってください~。( ・ω・ )ゞ (だいじょーぶかぁ?)
ヤズルカヤ遺跡は岩場に造られた神殿で、ハットゥシャシュ遺跡とは違ってコンパクトです。
切り立った岩には神々のレリーフが刻まれており、ガイドブックに載っていた「12神の行進」も見つけました。
岩場なので日陰で涼しく、辺りは静まりかえって厳かな雰囲気です。
「12神の行進」を含め、いろいろなレリーフに手のひらをソッと当ててみました。(今思えば、触れて良かったのでしょうか・・・・・)
神々しい空気に身を浸したあと、入口付近に軒を連ねる土産物小屋エリアに戻りました。遺跡の聖なる空気とは対照的に、ここは俗な空気でむせ返りそうです。(-。-;) ケホッ、ケホッ
ノーヘル氏の店で見ていて、ピンとくる土産物が全くありません。
辛うじて無理に選び出したものは、「12神の行進」を石に彫った置物。ズッシリと重みはあるものの、バッタもん(=偽物)らしくチャチな造りです。
あまりにもふっかけてくるので、10リラなら買うと言うと、それは「オルマァーズ(だめ)」。
ノーヘル氏は、もう何日も客が来なくてヘルプミー、と30リラを譲りません。
ならば、特に欲しくなかったけれど、他のレリーフの置物をあと2個オマケして、‘置物3個で30リラ’案を提示すると、それも「オルマァーズ(だめ)」。
レリーフの置物の代わりに、動物の置物ならOKと言うので、私は猫2個、カメ1個、鳥1個・・・・・と選び出すと、ノーヘル氏は「1つだけ!」と声を荒げています。ちぇっ。( ̄ヘ ̄)
結局、3000円の内訳は。
① 「12神の行進」の置物(バッタもん) 1個
② 猫の置物 1個
③ 石に変な絵が刻まれたペンダントトップ 1個
④ 古銭のレプリカ 1枚
⑤ シルバー製の小物入れ 1個
⑥ ボアズカレ村をグルッと一周、バイクで周遊ツアー(もちろんノーヘル)
⑦ ツアー後に、私が泊まっているホテルまで送り届けてもらう
─── 3000円が高いのか安いのか分からなくなってきました。
( ・(ェ)・) 自分ラ ドッチモドッチヤデ、ホンマ・・・
周遊ツアーの終わりには、村一番だというお高めホテルにも立ち寄りました。
お高めホテルのオーナーさん自らの案内で、ホテル内も見せていただき、庭でチャイをご馳走になりながらオーナーさんと雑談。(宿泊客でもないのにスミマセン)
遺跡が素晴らしかったと力説する私に、オーナーさんは、売り物である遺跡のポストカードをドッサリとくださり、なおかつ、私が泊まっているホテルへ戻るときには、ノーヘル氏のバイクではなく、オーナーさんのイケメン息子が車で送ってくれ、ちょっとラッキ~♪( ̄▽  ̄*) エヘ
ところが、気分はルルル~♪でホテルに戻ってくると、「ポンプが故障してしまい、明日の修理が終わるまで水は出ません」とアッサリと言われました。
Σ(・ω・ノ)ノ! ドヒャーー
今晩、砂埃と汗にまみれた体にシャワー無しですかぃ・・・(w_-; (つづく)