ホテルから徒歩10分ぐらいで、ハットゥシャシュ遺跡に着きました。巨大な看板にはトルコ語と英語で、世界遺産にどーたらこーたら、と書かれています。
看板

 

 入口付近は道が掘り返されていて・・・・・ワタシ、もう遺跡に入場しているんですよね。

 入口付近

 お構いなしにズンズン歩いて行くと、後方からピュ~~ッと口笛が聞こえました。


 おじさんが小屋から出て来て、こっちへ来いとジェスチャーで呼んでいます。おぉ、チケット売り場はそちらでしたか。


 入場料を払うときに、おじさんの手元にあったノートをチラ見すると、入場者数を日付ごとに記録しているらしく、8・2・6など一桁ばかりが続いています。


 ・・・・・・・・すっ、少ない。(ノ゚ο゚)ノ


 入場料は4リラ(約400円)。こっ、これまた安い。


 では、入場料も払ったことだし、これより観光を始めます!(ピッ)←笛の音


 時刻は14時すぎ。太陽がサンサンと照りつけ、ダダッ広い遺跡は日陰も少なそうです。熱中症に気を付けて周りましょう。


 さぁ、とうとう来ました、ハットッシャシュ遺跡

 「天は赤い河のほとり」の舞台となった、ヒッタイト王国が眠る地。昔々そのまた昔、ここに王国があり、人々が暮らしていたのかと思うと不思議な気分です。


 嬉しくなってスキップをしたくなりますが、実際は、陽射しと砂利道と上り坂で、それどころではありません。せめて気持ちだけでも、スキップ・アンド・ツーステップ!(ノ_-。) ファイト~

上り坂


 この弾む心は、歴史好きだからではなく、「天は赤い河のほとり」の場所だから。言うなれば、この遺跡訪問は冬ソナのロケ地訪問と同じです。



ライオン門 ライオンは魔除けの意味も込められているそうです。
ライオンの門


 上り坂をグイグイ進み、眼下に広がる風景を眺めます。まだまだ、遺跡の半分も周れていません。とにかく暑い・・・・。
全景1


王の門 これはレプリカです。この人がヒッタイト王と見なされたことで、この名が付けられましたが、この人は戦士だったことが後に判明。
レプリカ


 こちらがアンカラのアナトリア文明博物館にある本物
本物

 

 下り坂になって、ちょっとホッ。

全景2


 ドップリと漫画の世界に浸りながら、歩き周ること約3時間。チケット売り場の小屋の近くまで戻ってきたのが17時ごろでした。


と、その時。


 空が夕方の顔になっているところへ、祈りを呼びかけるエザーンが響いてきました。何とナイスなタイミング。


 ハットゥシャシュ遺跡一周のゴールにふさわしい演出ではないですか!(偶然だなんて言っちゃダメ~)

 厳かな気分で空を見上げたあと、遺跡に向かって合掌をする私。(つづく)