人が自分で火をおこす方法を知ったのは、およそ45万年前だそうです。想像を絶するほど前ですね。。ある意味今こうして焼肉ができるのもその火を起こされた方のおかげですから、感謝しなければなりません。本当にありがとうございます。

 

焼肉屋さんでもコンロが炭火のタイプやガス火のタイプ、あるいは七輪など様々です。

 

本日はこのロースターに埋め込まれている炭火のタイプだった場合の焼肉についてお話しします。

 

 

炭火焼肉と言うと、昔は七輪が主流でしたが、現在ではこのようにロースターに埋め込まれているタイプのお店もあります。

 

とはいうものの、このタイプの焼き台は、清掃に時間がかかったり、手間がかかったりで、焼肉店では残念ながら置いてあるところは少ないです。また最近では、ガス火のロースター台も進化して、従業員の清掃などの手間がかからず、かなりおいしく焼けるようになったので、益々この炭火タイプの需要が減ってきているんです。ある意味希少になってきました。

 

とはいうものの、やっぱり炭火での焼肉はガス火とは何かが違います。

 

では一体何が違うのかを本日は解説します。

 

 

強火で網を温める

まずは、炭火ロースターの使い方についてご説明します。

 

どのタイプの焼き台でも一緒ですが、最初焼肉をする前に網をアツアツにしなければなりません。これは鉄則です。焼肉はアツアツの網の上に肉を乗せたときにじゅーっと音がするぐらいでないといけません。

 

ということでまずガス火をつけます。すると青色や黄色い炎が勢いよくめらめら燃え始めます。

 

 

と、ここで注意すべき点は、この火の本当の意図は、「炭火に火をつける」ことなんです。お肉を焼くための火ではないのです。

 

そうはいうものの、この時点でお肉を乗せてしまってもいけないということはないんですが、網の上に置く肉の位置によって焼きムラができたり、焦げたり、表面は焼けても中が冷たいなどの症状が起こってしまう可能性が大なんです。

 

「腹が減りすぎてめまいがする」など早急に焼き上げなければならない場合は仕方ありませんが、さらにおいしくお肉を堪能するためには、焦りは禁物です。

 

なので時間に余裕のある方は、もう炭に火が付くまで待ちましょう。

 

 

赤い炎で焼くべし

さて、火を待つこと10分くらいでしょうか?ガス火から炭に着火し始めます。さらに待つこと5分。すると写真のように炭火がだいぶ赤くなってきました。ここでガス火を消します。

 

 

この状態が出来上がれば、あとは送風の調節だけで、炭の火力をコントロールすることができます。と言うわけでお待たせしました!これで準備完了です。真っ赤に燃えた炭火で待ちに待った焼肉開始です!さあ、お肉を焼きましょう!

 

 

炭火焼肉の特徴

炭火焼肉はやっぱりいいですねえ。じわじわ焼き上げるこの感じがたまりません。いくらガス火の焼肉が進化しておいしく焼けるようになったとはいえども、まだまだ炭火ファンはたくさんいらっしゃいます。

 

 

でもガス火と炭火は一体なにが違うのでしょう?

 

●まず焼き上がりが若干違います。炭火はカラッと焼きあがります。これは炭火の火がほとんど水分を含まないためです。しかしガス火は焼き上がりがしっとりします。例えば、お部屋でガスストーブを使うと、窓が湿気でじとじとすませんか?ガス火はそれくらいたくさんの水分を含んでいるんです。なので、この最終的な焼き具合が炭火とガス火では若干変わるというわけです。とはいっても食べ比べしなければわからないレベルですが。。

 

●次に、炭火が赤々と燃えているシーンが、視覚的により焼肉をおいしく感じさせるということがあげられます。かわいらしく上品に「カランカラン」と音がするところも心地良いです。これらの雰囲気や音が脳内の快楽物質(ドーパミンやセロトニン)を増加させ、胃や唾液の分泌を活性化させています。

 

●また、肉から脂が炭に落ちることで煙が出ることによる、「燻煙(くんえん)効果」というメリットがあります。炭の香りが焼いた肉につくので、美味しいニオイを発して、食欲を増進させる効果があります。ガス火には、燻煙効果はありません。

 

●ただし、炭火焼は炭によっては焼きムラができます。一方ガス火はきっちりとまんべんなく焼けます。

 

ということで、これらの違いがあり、もちろん炭火はいいと思いますが、ガス火でも十分おいしい焼肉ができるので、個人的にはガス火の席でも全然気になりません。

 

 

が、しかし!

 

 

おきて破りの、炭火を使ってお肉のうまみを最大限に引き出す最高の焼き方があるんです。これを知っていれば最高のうんちくが語れます(笑)

 

ということで、明日はお肉のうまみを30%アップさせる焼き方を伝授させていただきますので、お見逃しなく。

 

ご拝読ありがとうございました。