登録販売者試験─試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)
第3章 主な医薬品とその作用
作成日付:20/07/16
更新日付:22/04/20
XI歯や口中に用いる薬
2口内炎用薬
1)代表的な配合成分、主な副作用
漢方処方製剤(内服)
XI歯や口中に用いる薬
2口内炎用薬
口内炎用薬は、口内炎、舌炎の緩和を目的として口腔内局所に適用される外用薬である。口内炎や舌炎は、いずれも口腔粘膜に生じる炎症で、代表的な口腔疾患である。
口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。
発生の仕組みは必ずしも解明されていないが、
- 栄養摂取の偏り
- ストレスや睡眠不足
- 唾液分泌の低下
- 口腔内の不衛生
などが要因となって生じることが多いとされる。
また、疱疹ウイルスの口腔内感染による場合や、医薬品の副作用として口内炎を生じる場合もある。
1)代表的な配合成分、主な副作用
漢方処方製剤(内服)
【茵蔯蒿湯】
体力中等度以上で
体力中等度以上で
- 口渇
- 尿量少
- 便秘するものの蕁麻疹
- 口内炎
- 湿疹・皮膚炎
- 皮膚のかゆみ
に適すとされるが、
体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
構成生薬としてダイオウを含む。
構成生薬としてダイオウを含む。
短期間の使用に限られるものではないが、1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談するなどの対応が必要である。
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※茵蔯蒿湯