登録販売者試験─試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)

第3章 主な医薬品とその作用

作成日付:20/05/18
更新日付:21/12/22

 


Ⅵ婦人薬
2)代表的な配合成分等、主な副作用

漢方処方製剤

 
Ⅵ婦人薬

2)代表的な配合成分等、主な副作用

漢方処方製剤

  • (a)温経湯
  • (b)温清飲
  • (c)加味逍遥散
  • (d)桂枝茯苓丸
  • (e)五積散
  • (f)柴胡桂枝乾姜湯
  • (g)四物湯
  • (h)桃核承気湯
  • (i)当帰芍薬散

 

漢方処方製剤

 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤として、

  1. 温経湯(カ)
  2. 温清飲
  3. 加味逍遥散(カ)
  4. 桂枝茯苓丸
  5. 五積散(カ)
  6. 柴胡桂枝乾姜湯(カ)
  7. 四物湯
  8. 桃核承気湯(カ)
  9. 当帰芍薬散

等がある。
これらのうち、温経湯、加味逍遥散、五積散、柴胡桂枝乾姜湯、桃核承気湯は構成生薬としてカンゾウを含む。
カンゾウを含有する医薬品に共通する留意点に関する出題については、Ⅱ-1(咳止め・痰を出しやすくする薬)を参照して作成のこと。

 

 

(a)温経湯

 体力中等度以下で、

  • 手足がほてり
  • 唇が乾くものの月経不順
  • 月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害
  • 不眠
  • 神経症
  • 湿疹・皮膚炎
  • 足腰の冷え
  • しもやけ
  • 手あれ

に適すとされるが、胃腸の弱い人では、不向きとされる。
 


 

NEXT⇒第3章Ⅵ婦人薬2その他の泌尿器用薬2)代表的な配合成分等漢方処方製剤(b)温清飲

 

商品紹介
温経湯
漢方製剤

医薬品の販売について
●使用上の注意
■■してはいけないこと■■

■■相談すること■■
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)胃腸の弱い人
(4)高齢者
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
(6)次の症状のある人:むくみ
(7)次の診断を受けた人:高血圧、心臓病、腎臓病

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この袋を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。

関係部位・・・症状
皮ふ・・・発疹・発赤、かゆみ

●まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
その場合は直ちに医師の診療を受けること。

症状の名称・・・症状
偽アルドステロン症、ミオパチー・・・手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

3.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この袋を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。

4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。

●効能・効果
体力中等度以下で、手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症:
月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎)

●用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に、水又はお湯で服用すること。
※食間とは、食後2~3時間を指す。
年齢・・・1回量
成人(15才以上)・・・4錠
7才以上15才未満・・・3錠
7才未満・・・服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守すること。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。


●成分・分量
12錠中
温経湯エキス3520mg(ハンゲ2.0g、バクモンドウ2.0g、トウキ1.5g、センキュウ1.0g、シャクヤク1.0g、ニンジン1.0g、ケイヒ1.0g、ゼラチン1.0g、ボタンピ1.0g、カンゾウ1.0g、ゴシュユ0.5g、ショウキョウ0.25gより抽出)を含む。

添加物として、
メタケイ酸アルミン酸Mg、炭酸水素K、ラウリル硫酸Na、ステアリン酸Mg、マクロゴール、カラメル、ヒプロメロース、タルクを含む。

※本剤は天然物(生薬)のエキスを用いているため、錠剤の色が多少異なることがある。


●保管及び取扱いの注意
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に密栓して保管すること。
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる)
(4)湿気により、変色など品質に影響を与える場合があるので、ぬれた手で触れないこと。
(5)使用期限を過ぎた製品は服用しないこと。なお、使用期限内であっても一度開封した後は、なるべく早く使用すること。

[その他の添付文書記載内容]
吸湿しやすいため、服用のつどチャックをしっかりしめること