記憶の彼方に。 | オニ母のスピリチュアル子育て&日常のブログ☆ 中学受験&悩めるママ応援し隊♪

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姉妹のジィジが倒れた。
(わたしの舅)

昨年9月に、姑の17回忌が終わり
『思い残すことはない』
なんて、言ってたのは
予言だったのだろうか。

脳梗塞だが、
幸か不幸か、脳幹部分の出血だけは免れ
生きている。

幸い、体もマヒはあるけれど少しは動く。

しかし、
もう、誰のこともわからない。

その状態を、知った時…
姉は
『毎日、知り合えばいいよ』
『毎日、ジィジの孫だよ!って言えばいい』
と、言った。

それを聞いていた妹は
『えー、面倒くさくない?』
『どうせ忘れるのに無駄じゃない?』
と、言った。

同じ親から生まれ
同じように育てたのに
この違いはなんだ!?

しかも、妹(コアラ)は
『ねぇねの誕生日はプレゼントもらって、
   わたしの誕生日はまだなのに』
と、不謹慎なことを言い出すではないか滝汗

心配するところが、そこ!?

遠方なので、
お世話には月に1、2度位しか行けないが
毎回、
『はじめまして』な状態だ。

孫は、我が家の姉妹しかおらず、
コアラが生まれた時には
《男を生まんでどうする》と
わたしを責めた義父だが
コアラのことは、ことのほか可愛がった。

今は、行く度に、
写真をみせたり
動画をみせたりするが
そこに映るのは、もはや、孫ではなく
“どこぞの可愛いお嬢ちゃん”
なのだ。

今月始めに行った時、
何気に話の中で
『今月はコアラの誕生日なんだよねー』
と、話した。

会話と言うより
世間話を一方的に話すだけなのだが…

コアラ、誕生日、
というキーワードに反応したのか
義父は、ヨロヨロと棚に手を伸ばし
お財布をとると、毎週義姉が足している
お金の中から一万円を出して
私に差し出した。

えー、
わかるのー!?
と、驚きだったのだが、
もらう訳にもいかず、しばらく
押し問答状態だった。

ふと、義父の中に、
コアラを想う本能みたいなものを
感じてしまったワタシ…

男の子が良かったと言ったことを
後悔してなのか、
それとも、単純にコアラの無邪気さに
癒されていたのか、
本当にコアラを可愛がった。

帰省すると、コアラのそばから
一時も離れなかった義父。

届けよう、
このお金を、ジィジからと届けよう。
そう思った。

お金は義姉に、返しておけば良い。

しかし、
わたしの知る義父は、どこに行ったのかな。

70数年の人生
結婚していた30数年
子供が生まれて50年近く
妻を亡くして16年
孫が生まれて15年

コアラにお金を届けようとした義父を見て
脳は記憶をなくしたけれど
魂は全てを覚えているんだろうな…
と、感じた瞬間だった。


春休みには、姉妹を連れて
義父の元に行こう!

最初の“はじめまして”を
言いに行こう。

それを、言うと
コアラが目を輝かせ
コアラ
『またお誕生日って言えば、プレゼントくれるかもよおねがいうえ
と、言い放った。

お義父さん、
あんなに可愛がってもらったのに
こんな風に育ってしまいました真顔スミマセン。

それでも、
もらったお金をしっかり半分残し、
『ジィジに靴下とお守りを買う』
と言っていましたよー。

以上、
わたしの日常でした節分