国内債券市場で新発10年物の長期金利が11年ぶりに1%台の大台をつけた。
今後どうなるのか?!
まずは、債券の価値が下落し、銀行が評価損を抱え、貸出金利や預金金利が変動し、銀行収益に影響が出る。
さらに、貸出金利が上がると実態経済への影響が出てきて、企業の設備投資や生産体制が減退し、業績が悪化し、株価にも影響が出る。
そして、住宅ローンの固定型支払いの方の利払いも増える。
今回、長期金利が上昇したのは、日銀が秋にも再利上げをするのではないか、国債の買い入れ額を減額するのではないかとの先高観によるもの。
植田総裁はイールドカーブコントロールを廃止し、金融政策の正常化を進めるスタンスが金利上昇につながっている。
さらに、歴史的円安をおさえるために、日銀の買いオペの減額方針がさらに金利上昇となるが、このあたりの調整機能をどこまで働かせることができるか。