今回の予算案に賃上げ促進税制がある。


つまり、賃上げした企業の法人税を減税するもの。


これは経営者にとって朗報である。


具体的には、その企業で賃上げした額が前年度の1.5%の賃上げなら15%の税額控除となる。


つまり、上げた額が100万円だと15万円を法人税の課税額から控除する方式。


2.5%以上なら30%の控除となり、さらに教育訓練経費なども合わせると最大40%の控除となる。


ところが、中小企業の7割は赤字法人ゆえ、法人税を払うことを免除されていて何の恩恵もなく、仮に賃上げしてもそもそも法人税はゼロ。 


ところが、今回、これを赤字の時でも賃上げした企業に対し、その際に賃上げした額を5年間繰越控除とした。


つまり、3年間赤字でも賃上げした場合、4年目に黒字になったらその3年分の額を累積して4年目に上乗せして税額控除を受けることができる。


これは確かに賃上げを促進するだろうが、さらなる促進策を!