さながら第三次世界大戦のトリガーが引かれる情勢だ。


イスラエルとハマスの紛争は日々、激化し数千人の民間人が犠牲になっている。


緊迫度は増し、イスラエルがガザ地区への地上作戦を始めるのは時間の問題。


ハマスが200人の人質を拘束しており、人道的に人質解放が最優先。


もしそうなると、イスラエルがパレスチナを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスを壊滅させるには時間がかかるだろう。


ましてや、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派武装組織ヒズボラがイスラエルへロケットを放ち、さらにイエメンの親イラン組織フーシ派がイスラエルを無人ミサイル攻撃し、イランをバックアップしている。


そして、ここにきてロシアと中国の急接近、ロシアと北朝鮮も同盟関係を築き、そこに潜在的にイランがコンプレックスに絡む。


当然、米国はイスラエルを支援し、気づくとウクライナへの支援が手薄になる。


その米国もバイデン大統領が来年の大統領選挙を意識して主導的に動くが、米下院議会で予算が通らない事態にある。


さらにイスラエルがガザ地区の病院を爆破したことで米国内の世論も反バイデンも増加している。


こことばかりに中国が台湾を封鎖するリスクも高まる。


中国は経済が破綻するくらい国内が混乱しているのに、核弾頭を増やし、サイバー攻撃の精度を高めつつある。


北朝鮮も日本海、そして日本の領土を越えて太平洋側へのミサイルの数も増えることが予測される。


核保有シェアリングの議論を深めるタイミングだ。


非核三原則の日本は今の情勢をとらまえた安全保障戦略を構築しないと手遅れになる。


減税も大事だが、今そこにある危機に対応することが急務だ。