アメリカの大手銀行、シルバーゲート銀行やシリコンバレーバンク、シグニチャーバンクが相次いで破綻し、米国の中小金融機関がパニックとなった。



そして、今度はスイスのクレディ・スイスのCDSの保証料が跳ね上がる危機となった。


スイスの象徴的な銀行であり、スイスの中央銀行が7兆円の支援をすると発表。


そして、アメリカのFRBが国内の金融機関に貸し出した資金はこの一週間で1648億ドルで、2008年の金融危機の1110億ドルを上回る。


まさに、2023年の金融危機となっており、世界の投資家の動きがかまびすしくなっている。



こうなると、投資家はドルやユーロを売り、米国の金融危機の株を切り捨て、金や米国債を買う動きが顕著となった。


米国債が買われると、その価格が下落して、米金利が下がり、そのことで日米の金利差が縮小。



その結果、円安から円高に振れた動きとなって、1ドル131円半ばまで進んだ。



特に米国の金融機関に多額の貸し出しをしなければならないほどの金融危機は、米国企業への貸し渋りが起き、米国経済の足元が揺らぎ始めていることを注視しなければならない。


そんななか、来週はFOMCがそれでも利上げをするとみられており、その幅次第では金融危機は激化しかねず、さらに投資マネーが動く。


これらの国際金融市場の動きを注視することだ。