すでにご案内の通り、菅官房長官は叩き上げで、無派閥初の自民党総裁候補であり、結党以来、初めてのことです。

菅長官ご本人も、無派閥でこの総裁選に出れることになって感慨深いと語られました。


自民党の歴史は派閥対派閥の闘争の時代もありましたが、それは中選挙区制の産物でした。


その時代は、定数が3から5のところに各派閥がしのぎを削って自民党候補同士の戦いが展開され、同時に派閥は総裁選の時の候補の基盤でもありました。


ところが小選挙区制度になり、選挙区が細かくなり、自民党候補が一人ずつになると一時期、派閥のレゾンデートルが失われた時もありましたが、その後また派閥の力が総裁選のダイナモになったり、人事の際の力になったりしているのは事実です。


その意味では、菅長官が無派閥で総裁候補になったことは、自民党の歴史を塗り替える大きなターニングポイントにもなります。

出馬にあたり、早々に各派閥が菅支持を打ち出しましたが、それでも菅長官は会見で、「私は派閥に推されてここに立っているわけではない」とさらりとおっしゃいました。

まさにそのあたりが菅長官らしいところです。


孤高の決断をするときは、さぞかし様々な情報を収集するも、一人で決断をしたり、状況判断をする。


リーダーにとって必須の素養です。


自民党始まって以来の叩き上げの総裁は田中角栄元総理が有名ですが、叩き上げの無派閥の総裁は初めてであり、党員だけでなく、全国民が注目するところです。


無派閥議員の一人としてしっかりと支えてまいります。