アビガンがコロナの治療薬として、治験の前に、国際的に信頼されるレベルの研究に基づき、効能と安全性が確保されれば承認されることになりました。

このアビガンはこれまでインフルエンザの特効薬として治験、承認を経て使用されてきました。

しかし、あくまでもこれまでインフルエンザの治療薬としての承認であり、今回はそれをコロナにも使用の許可を出すということです。

それゆえに、治験を経ずに承認するのであれば、国際的に信頼されるレベルの研究について厚労省の考えを披瀝することです。

というのも、これまでアビガンは、安全性検査において、胎児に奇形が発生することもあり、あくまでも国が承認した上でのインフルエンザの治療薬としての使用であり、患者本人の承諾を経てという特別な薬でした。

それを今回のコロナにも承認することは、インフルエンザにおけるウイルスの遺伝子の増殖をおさえるのと同様の効能が認められたからでもあります。

また、日本の医療現場でも実際にコロナウイルスの陽性感染者に投与してみて、軽症者が重症化しないケースが増えてきたこともあります。

それゆえに、国際的に信頼されるレベルの研究とはどのような研究なのか。


そして、日本には、米国のFDA(食品医薬品局)におけるEUA(Emergency Use  Authorization)のような緊急使用許可制度という制度がありません。

他国の研究機関に頼るのではなく、わが国独自の頑強な研究プラットフォームが必要です。

日本の研究開発費を倍増させて、いついかなる感染症や疫病が起きてもいいような体制を確立することです。

今回のコロナウイルスはわれわれ人類に実に多くのことを投げかけています。


一日も早い終息を迎え、穏やかな日々を取り戻したいと思います。