今月28日から始まったアフリカ開発会議TICAD7は横浜宣言を締結して閉会した。


基本的に、これから3年間でのべ30ヶ国のアフリカ各国の公的債務の債務管理を研修してもらい、日本のアフリカへの投資は経済発展にあわせて行うという方式に切り替わる。


6年前、南アフリカのケープタウンで行われたTICADにおいて、当時経済産業副大臣として出席し、国益をかけた意見開示や各国の資源担当大臣らとのバイ会談を行った。


一日にこんなに会談をセットするのかと思うくらいのハードスケジュールだったが、各国の日本への期待度や真剣さを体感し、日本のレゾンデートルを再認識した。


あれから6年。


アフリカ各国は特に中国からの投資、借金によって開発を進めてきた。


国によっては返済不履行になり、多額の借財を背負いながら、中国がその開発や資源を担保にし、結果としてその債権を資産に替えてきた経緯がある。


つまり、一部ではアフリカ大陸の中国化が進められてきた。


しかし、背に腹をかえられないアフリカ各国は目の前の投資や融資を頼ってきた。



それゆえ、債務不履行になったアフリカの国々から日本をはじめ、先進国への助けを求める声があがってきた。


そこで、今回、日本は融資をするにしても、この国の経済発展の度合いによって融資額を増やしていくという方式に切り替えた。


これは透明度が高まり、日本国民としても納得がいき、国際世論からも賛意が示されるはずだ。


アジアの成長率6%に対し、アフリカのそれは3%だが、伸び代は高い。


地球儀を俯瞰する安倍外交の真骨頂は実はみえない部分ではるか劇的な外交努力を積み重ねており、その集大成へ向かう。