今日から第199回国会が開会した。


参議院選挙後の参議院の構成を決める大切な国会である。


秋の本格的な臨時国会は、極めて重要な課題に向けてターニングポイントとなろう。



そんな矢先、米国ではFRBが10年7ヶ月ぶりに政策金利の利下げを決めた。


マイナス0.25で、米政策金利は2.25%となった。


トランプ大統領は大胆な利下げを期待するとツイッターで発信したが、思いのほか下げ幅が小さいと指摘。


追加利下げにも慎重とのことから、NYダウは333ドルの下げを記録。


しかし、見方によってはまだこれからの利下げもあるかもしれないとの予想も。


来年はトランプ大統領の選挙もあるが、一気に下げるよりも幅を持たせることも一つだ。


あくまでも、米中貿易摩擦に対しての予防的措置としての利下げだが、現下の米国景気は過去最高とも言われ、失業率も3.6%と低い。


FRBのパウエル議長としてもまずはこの程度と決断したはずだ。


FRBは年に複数回利下げすることもある。


日本はどうするのか。


日銀はこれまでも金融緩和を進めてきたが、黒田総裁はさらに緩和強化との意向を発している。


為替の安定ぶりをみるとよしとしたいが、今回のFRBの利下げによってドルが売られ、ドル安円高になる可能性はじゅうぶんに考えられる。


日銀は必要な状況が生じれば、躊躇なく追加緩和措置を行うと発表。


せっかく安定的に推移してきた為替の円高リスクをおさえる手立ても具現化することだ。