安倍総理が訪中し、まずは李克強首相と会談した。


今回は一義的には日中平和友好条約40周年記念の訪中だが、いろいろな背景がある。


まずは、北朝鮮問題を解決するには、中国の出方や協力が必要である。


一方、現在の中国は米中貿易摩擦により経済面で相当な危機感を持っている。


これまで中国は外国の企業や事業が自国に進出すると、技術移転や資金供与を条件としてきた。


それがそもそもの貿易摩擦の根本要因である。


しかし、米国と互いに関税をさらに引き上げる措置をとることで摩擦が激化。


この関税率引き上げ合戦に勝者はいない。


そこで中国は日本に歩み寄ってきている。


日本も北朝鮮問題を解決するには、中国の協力が必要であり、この点も会談の論点となろう。


しかし、南シナ海における中国艦船の航行につおては、即時やめさせなければならない。


遺憾の意でとどまらないことが理想だが、そこは外交であり、結果がすべて。


こうして、明日は習近平国家主席との会談を迎える。