アメフトの悪質タックル問題で、日大3年生の宮川選手が日本記者クラブで会見を行った。
これだけ世間を騒がせ、無防備な状態でタックルされた学生が親とともに警察に被害届を出したことからの会見となった模様。
SNSなどでの宮川選手への痛烈な批判は、炎上を経験したことのない人にはわからない想像を絶するものがあるはず。
その点、宮川選手がした行為はやはりあってはならないことだが、それを監督、コーチの指示でやったと明言したことや本人が公衆の面前で謝罪し、記者の質問に誠実に答えたことは長い目で見た場合、今後の彼の人生には一つの経過点だと思う。
一方、日大側のスタンスはいかがなものか。
何を守ろうとしているのか。
大学や体育会そのものが否定されかねない事態に対し、その場を取り繕うスタンスが見え隠れしている感がある。
ここは、潔く、やったこと、指導したこと、すべてを正直に話すことだ。
物事、袋小路や隘路に入る前に正直に話すことが大切。
元来、スポーツには、古今東西を問わずintegrity=高潔性、誠実性、というものが最も求められる。
今回のことを一大学のことと済ませずに、文科省もスポーツ庁も、内閣府もきちんとクリアにしたほうがいい。
2年後にオリパラを迎える日本。
開催国として、そのインテグリティの探究は永遠の課題だ。