日中韓首脳会談が東京で行われたことは極めて意義のある。


念入りに準備を進めてきたことだが、まさに時宜を得ている。


非核化については、意識の違いがあるが、急ピッチで進む国際情勢のなかで、第一歩として3カ国が同じ場所で北朝鮮問題について語ったことは大きい。


そして、北朝鮮の非核化と拉致問題が日米、米韓、米朝、中朝とそれぞれの交渉テーブルに乗ることが現実となりつつある。


国益のためには、交渉過程で無用の批判は避けるべきである。


そんななか、北朝鮮に拘束されていた米国人3名が米国へ解放された。


刮目すべきは、米政府専用機が平壌から横田基地を経由して米国へ帰国させたことだ。


これまでの米朝関係では、考えられないことだ。


必ず拉致被害者に日本の地を踏んでもらうために政府として、あらためて出来うる限りの手立てを打つことだ。


何よりも、外交は、表に言えることと言えないことがあるセンシティブな作業ゆえ、発信が難しい。


これらを踏まえて、14日に衆参で予算委員会の集中審議を行い、現下の外交について国民的な議論を交わすよう与党筆頭理事として汗を流しているところだ。