今日は予算委員会の地方公聴会で静岡へ。


まずは、中小企業の視察ということで、ウェルビーフードシステム社へ。







最先端の介護食をつくる企業で、介護施設や病院などに一日1万6000食を届けている。


これまでのような流動食みたいなものでなく、見た目が美味しそうなつくりをしており、味も抜群だった。


社長の言葉が胸を打った。


最初は何でも開発して売り上げを伸ばそうと必死だったが、ある日、舌がんの患者さんからの求めで、考えを変えたという。


それは、何か当たるもので儲けようとかでなく、こうやって苦しんでいる人たちのために役に立つものを創ろうと。


コストもかかり、更新も一年ごとであり、最初はたいへんな苦労をしたという。


しかし、わずか二年で黒字化したことは、やはり崇高な経営理念には数字がついてくるという証左でもある。


歯がないと思って食べてみてほしいとのことで、口にしたその介護食は、お寿司やモンブランケーキなど見目もきれいで、味も抜群だった。


このように社会的な使命を任じる中小企業は日本の宝といえる。