衆議院議員として平成15年の11月に初当選して以来、13年と10ヶ月が経った。


一期の時に当時の安倍幹事長からのご下命で、無派閥議員として党改革実行本部の幹事を拝命し、当時の派閥政治のあり方や定年制について議論を重ねた。


その後、比例における73歳定年制や従来の派閥の悪しき慣習については見直しをする動きもあり、現在自民党には約400人の衆参国会議員のうち、78人が無派閥であり、最大派閥の清和会につぐ数を示している。


不肖私もこの13年10ヶ月間、あらゆる派閥からお誘いをいただいたが、一度も入らずに活動してきた。


情報や人脈や人事の時に困るのでは?とのことも確かにあるかもしれないが、何とかやってこれた。


もちろん、そこには政界における先輩や同志の皆さんのご指導やお力添えがあり、何と言っても地元の支援者の皆さんのお支えがあったればこそ。


今こそ、初当選した時の原点に戻って精進する時である。


これまで、経済産業部会長や財務金融部会長、そして厚生労働大臣政務官や経済産業副大臣、財務副大臣を経験させていただき、副幹事長も7人の幹事長にお仕えしたが、実は一番長いのが衆議院予算委員会の理事である。


理事ゆえに予算委員会の中継ではテレビに映ることが多いが、あの数時間以外に早朝から夜遅くまで目に見えないところでの働きを要する仕事である。


官邸や各省庁、党や与党や野党をはじめ衆議院事務局や調査室などとの連絡調整や丁々発止の議論を重ね、理事懇と呼ばれる与野党の理事懇談会や理事会、そして予算委員会の本番の場に臨む。


いわば、テレビに映っているのは一部で、ほとんど裏方の仕事が多い。


自民党の6人の理事のうち6席目の理事を皮切りに、4席目、そして現在の次席とトータル約7年間、予算委員会の理事をつとめさせていただいている。


あらゆる省庁にかかわるのが予算委員会であり、財務省をはじめすべての官房組織との人脈や情報の源泉にもつながる。


それゆえに猛烈に政策や情報に強くならないといけない。


まさに国会議員として自らを鍛える場としては本当にありがたい仕事であり、国民への知らせる義務を果たすための重要な局面にも当面する責務も帯びる。


このたびの改造の後、新体制のもと、党として予算委員会の理事候補としてあらためて仕事をすることになった。


これまで以上に精進を重ね、しっかりとつとめあげていきたい。