朝一番で予算委員会の閉会中審査が国対間で決まったとの連絡が入る。
安倍総理ご自身が説明責任を果たしたいとのご意向で決まったとのこと。
覚悟のほどがうかがえる。
理事として今回の事案について、国民に少しでもわかりやすく理解してもらうため、しっかり委員会を運営していくところだ。
さて、今日は、ワシントンでの視察2日目。
午前中、IMF(国際通貨基金)にてラムズフェルド調査局長から国際金融経済についての話を聴く。
日本の大企業も中小企業もこの4年間で空前の利益を出し、有効求人倍率も過去最高となったが、インフレが緩やかであり、賃金上昇がそれに追いついていないことが指摘された。
私からはG20でのコミットメントにみられるように、脱保護主義の動きに牽制がかかっている点、そのことにより世界経済の下押し要因が起きること。
2018年のECBの利上げ方向など、欧米のテーパリングやFRBの資産圧縮策が結果としてドル高を生み、新興国債務が拡大すると世界経済の減速につながることを申し上げた。
次に、外交問題評議会のルース•スミス役員から北朝鮮問題をめぐる東アジア外交についての米国のスタンスと戦略について、貴重な話を伺えた。
昼には在米大使の佐々江大使の公邸へ。
さすがは、外務次官を経て大使という最高峰を極めた外交官の話は、きめ細かで押すところと引くところをわきまえたプレゼンの一語一語にあらわれていた。
午後から、国務省に向かい、朝鮮問題の外交責任者の一人であるラムベルト担当部長に話を聴いた。
内容は記せないが、米国の覚悟を感じた。
そして、スミソニアン博物館にて戦前、戦中、戦後の日本人や日系人の歴史について学ぶことができた。
そして、ホワイトハウスの前で。
次来るときは中に入りたい。
歴史は机上だけや一面だけでみてしまうことの危うさを体感した。
そして、夜は個人的に許しを得てワシントンに駐在している商社の同期と米国政治の最前線で活躍中のマスコミ記者らと居酒屋でトランプ談義。
ロシア問題を抱え、様々な批判的な要素があるものの、このまま弾劾訴追を受けないで進むであろうトランプ政権の強さと弱さを繙くことができた。
国際政治はビビッドに激動している。
実に深いワシントン視察2日目であった。