森友に始まり加計に終わる。


そんな国会だった。


テロ等準備罪法は通ったものの、最後まで国家国民のための国会というより、野党の攻めどころを欠くもそれも含めて野党の論議を国会の議論の俎上にのせてきた国会だった。


与野党の国対はたいへんな苦労があったと思う。


しかし、国民からすれば、なんかすっきりしない終わり方とも言えよう。


加計問題について、総理と理事長が昵懇の仲だからはからいがあったのでは?との野党の質問も、もちろんカネの動きもないし、出された文書と週刊誌報道だけによるもので実にパンチに欠ける。


文科省の前川前次官の逆噴射は世間の耳目を集めたが、一方で自らの在任中の私的な行いが文部科学行政を司る者として、節度を越えたものとして批判された。


そして、現役閣僚の名前は死んでも出せない官僚の掟のなかでぎりぎりのところまで公表して最後は寸止めという実に中途半端なものに映った。


今回、再調査を行い、文書の存在は松野大臣が認め公表したが、さらに再々調査を行い、不明な点があれば、国会に呼ぶこともひとつだろう。


閉会中審査も臨時国会でも。


しかし、その時、本当にどこまで関わって何か違法なことがあるのか、はっきりできずこれまでの会見同様なら意味がない。


それにしても、今日の国会の実質的な最終日に民進党は衆議院で本会議他に欠席し、参議院では予算委員会の集中審議には出席という、あまりに論理的一貫性の無い身勝手な運営。


この党どーなってんの?という結末。


閉会したが、民進党がどうやって起き上がるのか、見物だ。