北朝鮮は今朝またしてもミサイルを発射した。
日本時間の6:20だったが、私のスマホには即座に情報が入った。
平壌では温水プールで遊ぶ親子の映像が世界に流される。
金日成生誕105年祭に世界のメディアを招き、黎明通りの賑わいやにわかに建てた高層ビルやICBM搭載の戦車や仮面をつけた特殊部隊等、記念パレードの映像を世界に発信させ、その翌日にミサイルを発射。
しかも、今回のは打ち上げと同時に爆発しており、本当に失敗したのか、わざと失敗したとの見方も分かれる。
さらにICBM(大陸間弾道)ミサイルは米国の逆鱗に触れるから撃たず、しかしその姿勢は退かないことを示すための中距離ミサイルだったと分析されている。
われわれはどんな祝い事の時でもやるぞ!と、金正恩はトランプ大統領が習近平氏とのディナーの時にシリアに巡航ミサイルを59発発射したことの意趣返しともとれる行動だ。
しかし、これはある意味では威勢の良い言動を繰り返すものの、相当焦りがあり、萎縮し始めた様子もうかがえる。
金正恩の一挙手一投足はすべて衛星のレーダーでキャッチしていることや米軍のシールズという特殊部隊が洞窟のシェルターのなかのフセインを捕らえたことやアフガニスタンのISの施設にMOAB(大規模爆風爆弾)が撃ち込まれたことを本人も知っている。
だからこそ、世界へは自分は逃げないとの強気の姿勢をとり、北朝鮮の国民へは国家のトップとのしての求心力を集めているのだろう。
もちろん、一触即発の事態に日米韓は万全の態勢を緩めることはあってはならない。
米国は北朝鮮が核開発をしたら先制攻撃も辞さないことに変わりない。
一方、中国の習近平氏の金正恩に対する働きかけに何らかの動きがあるかもしれない。
米国も韓国へのTHAADの配備を数週間から数ヶ月、見送ることを示唆した。
また、トランプ大統領が習近平氏を急に評価し、彼が好きになったとも発言したことも何かを想起させる。
何らかの変化に期待したいが、日米韓の緊急態勢にわずかの緩みもあってはならない。