先週の予算委員会で、天皇陛下の退位の問題が取り上げられた。


国民からすれば昨年の天皇陛下の会見におけるお言葉を重く受け止め、お身体のことを考え、早急に結論を出すべきとの声が多い。


その後の議論で、今上天皇だけのことでいいとすれば特別法をつくって対応するのか、今後の天皇陛下の在位のあり方も含めて皇室典範を改正すべきなのか、その議論のあり方も含めて、現在衆参両議長を中心に論議が始まった。


もちろん、そこに委ねることになるのだが、今の天皇陛下のご在位の問題を予算委員会という場で国民に現状を知らせることは大切だと感じた。


憲法4条は、天皇陛下は国政に関する権能を有さないとして、政治的権能を持たずに、国事に関する権能を有し、それゆえに戦後、幾多の局面においても困難を乗り越え、一度も戦争に巻き込まれずに平和を享受し、成長を続けられてきたのである。


そして、天皇陛下ご本人から自らのご意思を告げられたことは重く受け止めるべきで、一部の学者が天皇陛下が政治的意思を現したとする論調は少し違うのではないかと思う。


いずれにしても、日本の象徴天皇制をこれからも存続させる意味でも国会でもあらゆる方面からの意見も集約して方向性を出すべきである。