![お月様](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/171.gif)
カニ蔵です
先日庭仕事をしてふきのとうを収穫しました。
芽吹いたことに気づくのが遅くて(毎年恒例)、ちょっと開き気味でしたが、
おいしく春の訪れを頂きました
さて、
宝塚・京都の旅の続きもまだなのに(旅レポ放置しがち)、
他にも書いておきたい出来事等もあるんだけど、
・・・ぜーんぶすっ飛ばして 先週末のお出かけのお話を〜
少し前に日本民藝館のチケットを頂いていたのですが、
気づいたら期限ギリギリ〜
家でゆっくりしようかと思っていたところ、慌てて出かける支度をして、
気持ちの良いお天気のなか行って来ました〜
日本民藝館は、「民藝」という美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の拠点として、1926年に思想家の柳宗悦(デザイナーの柳宗理のお父さん)が筆頭になって企画、開設された博物館。
備忘録・「民藝」とは
(長いので読み飛ばしちゃってください)
民芸的工芸品の略。柳宗悦らが提唱。
各地の風土から生まれ、名も無き職人の手から生み出された日々使う庶民の生活道具には、美術品に負けない美しさ、使うことを前提とした「健全な美」が宿っている。美は生活の中にあるという思想。
工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代の流れの中、失われて行く日本各地の「手仕事」の文化を案じ、物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを追求することを民藝運動という。
(この民藝運動以前には、ありふれた日用品が美しいと提言する人はいなかった)
さらに深堀り
民藝運動に連動するように、1950年代後半から70年代にかけて、「民藝ブーム」と呼ばれる現象が起きる。
高級な美術品と違い、気軽に消費して楽しめるものとしての「民藝」が注目されてのこと。
現在「民藝」という言葉に、安っぽい、とか、ダサい、とかいうイメージがあるのは、この時期に、安易な「民藝風」の物が大量生産され、ブームが去っても民藝風商品はそのまま土産店などの定番商品となり、なんとなく民藝という言葉が俗化、陳腐化してしまったためではないかと考察されている。
ところで、「民藝」なのか、「民芸」なのか、については、いろんな意見があり、はっきりとした区別はないらしいです。
鈴木繁男展
柳宗悦に才能を認められ、工芸や直観について厳しく教育された唯一の内弟子。
展示の仕方もとても素敵でした。
できることなら普段使いしたくなる食器たち。
あっ!この掛け軸。
見覚えが、、、、。
こちらは、
昨年、東京国立近代美術館で開催された棟方志功展で観たキリストの掛け軸。
棟方志功のキリストの板画。
この表装を柳宗悦が手がけたと解説には書いてありました。
斬新なデザインと色の使い方が目を引く掛け軸だったの印象に残っていました。
(棟方志功も民藝運動の参加者)
併設展では、今年1月に102歳で亡くなられた染色家・柚木沙弥郎の作品もありました。
手の温もりを感じる、華美でない装飾。
ここに来る度に民藝の魅力に向かって心が動きます。
この日のわたし
黄八丈の着物
民藝館に行くので、まさに民藝である黄八丈。
20年ほど前、仕事で八丈島に行った時に一目惚れしちゃって、
購入するか悩みに悩んで、仕事してても頭は黄八丈のことばかりだったなぁ〜。
今となっては懐かしい思い出。
当時の寸法で仕立ててあるので、ちょっと大きくてここ数年はなかなか出番がなかったのだけれど。
今年は極力袖を通してあげたいな。
後ろ姿
鮮やかな南国風の絵柄のアンティークの帯。
帯周り
帯が鳥柄なので帯留めも鳥にしました。