ある日のお出かけの準備

 

 

10年くらい前に買った「でにむどす」。

新宿伊勢丹で催事をしていたところにたまたま通りがかって、うっかりにやり購入。

『七緒』の記事を読んで、ちょうどデニム着物が欲しかった時期で(伊勢丹限定だというピンクのステッチもツボだった)。

買って満足してしまって(あるある)、1,2度着たきりしまいこんでいたのを、久しぶりにひっぱり出してみました。

 

帯は自作、フェイクハラコ生地で作った半幅帯。

今年の干支の虎柄のつもりで買って、仕立てあげてから「これってゼブラ柄かも?」とダッシュ

 

ちょっと羽が広がりすぎてだいぶ大きく汗

 

帯揚げはサテン生地のハギレ、
25×145㎝。
「日替わり定食」の帯飾り(最近のお気に入り。特に意味なくヘビーユース)と藤岡組紐のもけもけ帯締め。

 

この日は日暮里繊維街に生地を買いに。

日暮里に買い出しに行くときは必ず寄る、立ち食い蕎麦(椅子席あり)の、

一由そば(日暮里)

ゲソ天(ぶつ切りのかき揚げ)そばで有名。

酢飯に紅生姜がたっぷり入った、げそ寿司もウマグッ

 

帰りは、日暮里の「羽二重団子」横の芋坂跡から、高架を渡って、谷中霊園→根津→千駄木へと谷根千お花見散歩桜

 

途中、根津の老舗甘味屋「芋甚」(→あんみつ→昭和焼き)でひといき。

「チョコレートサンデー」を注文。

なんてレトロで美しい、フォトジェニックな佇まいキラキラ

 

 

あらためまして、こんばんは。

アヤンティーヌですパンダ

 

 

またも長い枕でしたがあせる

と、いうわけで、

今月の甘味愛好会の議題(?)は、

パフェサンデーの違いについてパフェ

 

パフェはフランス発祥。

フランス語で「parfait」(パルフェ)、意味は「完全な」。見た目も華やかで誰が食べてもおいしい「完全なスイーツ」ということから。

サンデーはアメリカ発祥。

英語で「Sundae」。毎週日曜日にアイスクリーム店で販売されていたことに由来(日曜日のSundayとスペルが違うのは、キリスト教の安息日とデザートが同じ綴りなのは不謹慎という理由からだそう)。

 

スイーツ用語の説明本を見ると、細長いグラスに入れられているものがパフェ、高さが低いグラスに入れられてるものがサンデー(もしくは、入れ物は同じでも、盛り付けによってパフェは高さを出す)、とあるけれど……↓

・・・・・・?

 

現場(?)の声はPC

 

アメリカアメリカでは

パフェは一般的にグラスの底や中間にコーンフレークが入れられていて、アイスクリームやクリームなどが交互に重なっているもの。

サンデーはアイスクリームの上に、フルーツ、クリームなどのトッピングが載っているもの(冒頭の芋甚のサンデーがまさに)。

パフェよりもちょっと贅沢感をおさえたもの、としてサンデーが生まれたのだそう。

 

フランスフランスでは

このタイプのデザートはほぼ「パルフェ」。

 

日本日本では

パフェサンデー、「明確に違いは分けられていない」というのが本当のところ。

実際、いくつかのお店で伺っても、「特に区別はなく、雰囲気やイメージで名付けている」、とのこと。

 

パンダ私的見解

デコレーションが層になっているのがパフェ。(アイスクリームも層の一部)

アイスクリームの上にデコレーションがのっているのがサンデー

(アイスクリームが土台、主役)

 

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

ところで。

パフェの中でも、昨今のチョコレートパフェの進化、すごくないですか目

特に、ショコラティエやパティスリー発のチョコパフェは、もはや芸術作品ゆめみる宝石

 

Maison du CREER(メゾンドクリエ)

(白金台)

チョコホリック

白金・プラチナ通りに昨年11月にオープン。
ミシュランスターシェフ3人とパティシエが創り上げる、スイーツと、アシェット・デセール(お皿に盛られたデザート)のお店。
このチョコホリックは、
チョコレート好きの為のチョコレート尽くしのパフェと。
オーガニックチョコレートを使っていて、季節によって内容が変わっていきます。
今の季節はホワイトチョコレートのパフェ。
カヌレの形をしているのは、実はチョコのテリーヌ(中はトロトロのホワイトチョコレートのムース)。
ほのかにヨモギが香るアイスと、ホワイトチョコのアイス。
グラスの中に入っている小さなお花は、アリッサム(食べられます、ほんのりわさびみたいな風味)。マカダミアナッツや、メレンゲ、イチゴ等がホワイトチョコクリームと渾然一体となった最後の一口は、言葉にできない美味しさスター
 

関係ないけど、プラチナ通りにあるドン・キホーテは黄色じゃなくて白金色。

その名もプラチナ・ ドン・キホーテ宝石白宝石白宝石白
 

 

パスカル・ル・ガック東京(溜池山王)

 パルフェ フルーリー ショコラ

上部の繊細なチョコレートの花びらは、もったいないけど、パリパリとくずしてまぜて食べます。

カカオのチュイル、生チョコクリーム、チョコのソルベとアイス、カカオのシュークリーム、カカオのジュレ、等。

ソルト&ペッパーを足して味変できるのが面白い。

3月いっぱいはパフェはお休みで、4月から季節によって様々な素材を使った美しいチョコパフェを楽しめます。

 

 

ショコラティエ パレ ド オール東京

(東京駅・新丸ビル1F)

パルフェ ショコラ パフェ

上から、カカオとカカオ飴のチュイル、スーパーハイカカオチョコのソルベ、チョコカップ、カカオのタルト生地、ビターチョコクリーム、ミルクチョコとホワイトチョコのソルベ。ミルクチョコクリーム、等。最後はベリーのソルベといちごでさっぱりと。
パレドオールとはフランス語で「金の円盤」。お店の名を冠した、金箔をあしらったスイートとビターの丸いチョコも美味ルンルン
(カフェは大阪・梅田にも)

 

 

パティスリー&カフェ デリーモ東京ミッドタウン日比谷店(日比谷)

店名のDel’immo(デリーモ)はフランス語の

「変わらず(immobilier)」

「おいしい(délicieux)」

を合わせた造語だそうです。

蔓延防止措置明け、平日のティータイムに伺ったら、行列ができていて撃沈ガーン

コロナで席数を半分以下に制限しているのもあり。

しばし思案後、今年1月に東京大丸に新店舗ができたらしいのを思い出し。

行ってみたらば、すんなり入れた~♪

 

というわけで、

(東京駅・大丸4F)
姫小春
ペパーミントグリーンが基調の洗練された店内で、大丸東京店限定のホワイトチョコレートのパフェを(本当は、写真右下のショコラティエというパフェがお目当てだったんだけど、2月限定だったあせる)。上部のデコレーションは、ホワイトシトラスショコラ、金箔、食べられる花のアリッサム(ここにも黄色い花)。
ホワイトチョコとマリアージュしているのは日向夏の果肉とアイス、別添えであまおうのソース。
スプーンの上には柚子ホワイトチョコ。

(デリーモのカフェは大丸神戸と大阪・梅田、京都伊勢丹にも)

 

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

そんなお洒落系のチョコパフェも良いけれど、

昭和のチョコレートパフェ」も大好き富士山

令和における生息地は純喫茶がメイン。

 

名曲・珈琲 新宿 らんぶる(新宿)

昭和25年(1950)開業。

たっぷりの生クリームデコレーションの中心にアイスクリーム。グラスの首から下は、ほぼコーンフレーク。

私はパフェのコーンフレーク推奨派なのでウェルカムなんだけど、

いつも温厚なのに「パフェの底上げコーンフレーク」だけは許せん!

と声を荒げるカニかに座お姉さまなのでした照れ

 

 

それいゆ(西荻窪)

昭和39年(1964)開業。

ふちから上は全て生クリームで、まわりに粉砂糖とアーモンドスライスが。

中の層はアイスクリームとコーンフレーク(玄米フレークの時もあり)とミルククリームとバナナ。

 

 

喫茶 銀座(恵比寿)

昭和37年(1962)開業。
アイスクリーム、生クリーム、チョコレートソース、以上。
潔いまでのシンプルさ。ストイック(?)とさえ言えるチョコパフェ。グラスの首から下はぎっしりほぼアイスクリーム。
(内心、これこそサンデーでははてなマークと。店内もオールドアメリカンな雰囲気だし☆)
 

 

そして、3月ももうすぐ終わりの今日。

伺ったのは、そんな純喫茶のチョコパフェの中でも、ダントツなボリュームの、

珈琲 王城(上野)

山盛りのアイスクリームの周りに、3本のドリルのような生クリームタワーが。
コーンフレークで底上げしないのが、開店当時からのポリシーだそうですまじかるクラウン
 

王城でお茶したあとは、上野公園の桜の開花状況をチェックしに桜桜

平日の午前中といえど、さすが名所。
たくさんのお花見客。
今年もみんな立ち止まらず通り抜けのお花見。

 

手持ちの着物の3割がピンク系という私だけど、桜と張り合う気持ちなど毛頭なく、この日は久留米絣。

帯は勝山織物。
 
これ、もともとは袋帯でした。
左の意地悪い顔の魚をお太鼓に出したいのに、毎回四苦八苦しても、結局右の可愛い(?)顔の魚がお太鼓に来てしまうので、
思いきって名古屋帯に仕立て直してもらいました(またも)。

袋帯を名古屋帯に仕立て直すと、どうしても前帯の幅がやや狭くなってしまうのが難点。

 

帯揚げは、春らしい差し色をとグリーン系のブロックチェック。

 

帯留めも帯飾りも桜餅。道明寺3姉妹お団子

 

藍色着物に赤の帯コーデって鉄板合格

なんとなく日本人のDNAに組み込まれている色合わせなんじゃないかな、なんて~照れ

 

 

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

最後に。

昔から大好きなチョコレートパフェを。

和光 アネックスティーサロン(銀座)

シンプルだけど上品で優雅な佇まい。

上のチョコレートフリルの花は、スプーンでチョンとつつくとパリパリハラハラとはかなく散っていきます。

甘さ控えめのチョコムースクリームからチョコアイス、ミルクアイスへの味の移行はとてもなめらか。

真ん中の層は、砕いたフロランタン(多分)とキャラメリゼされたナッツ。ここで甘さが最高潮になったあとは、チョコアイスとクリームと混ざりあったシャーベット状のバナナピューレが口の中を爽やかにしめくくります。

あっという間の幸福なひととき付けまつげ

 

 

今宵も最後までお読みいただき

ありがとうございましたパンダ

 
では、またバイバイ