ある日のお出かけの準備
10年くらい前に買った「でにむどす」。
新宿伊勢丹で催事をしていたところにたまたま通りがかって、うっかり購入。
『七緒』の記事を読んで、ちょうどデニム着物が欲しかった時期で(伊勢丹限定だというピンクのステッチもツボだった)。
買って満足してしまって(あるある)、1,2度着たきりしまいこんでいたのを、久しぶりにひっぱり出してみました。
帯は自作、フェイクハラコ生地で作った半幅帯。
今年の干支の虎柄のつもりで買って、仕立てあげてから「これってゼブラ柄かも?」と
ちょっと羽が広がりすぎてだいぶ大きく
この日は日暮里繊維街に生地を買いに。
日暮里に買い出しに行くときは必ず寄る、立ち食い蕎麦(椅子席あり)の、
一由そば(日暮里)
ゲソ天(ぶつ切りのかき揚げ)そばで有名。
酢飯に紅生姜がたっぷり入った、げそ寿司もウマ
帰りは、日暮里の「羽二重団子」横の芋坂跡から、高架を渡って、谷中霊園→根津→千駄木へと谷根千お花見散歩
途中、根津の老舗甘味屋「芋甚」(→あんみつ、→昭和焼き)でひといき。
「チョコレートサンデー」を注文。
なんてレトロで美しい、フォトジェニックな佇まい
あらためまして、こんばんは。
アヤンティーヌです
またも長い枕でしたが
と、いうわけで、
今月の甘味愛好会の議題(?)は、
パフェとサンデーの違いについて
パフェはフランス発祥。
フランス語で「parfait」(パルフェ)、意味は「完全な」。見た目も華やかで誰が食べてもおいしい「完全なスイーツ」ということから。
サンデーはアメリカ発祥。
英語で「Sundae」。毎週日曜日にアイスクリーム店で販売されていたことに由来(日曜日のSundayとスペルが違うのは、キリスト教の安息日とデザートが同じ綴りなのは不謹慎という理由からだそう)。
スイーツ用語の説明を見ると、細長いグラスに入れられているものがパフェ、高さが低いグラスに入れられてるものがサンデー(もしくは、入れ物は同じでも、盛り付けによってパフェは高さを出す)、とあるけれど……↓
・・・・・・?
現場(?)の声は
アメリカでは
パフェは一般的にグラスの底や中間にコーンフレークが入れられていて、アイスクリームやクリームなどが交互に重なっているもの。
サンデーはアイスクリームの上に、フルーツ、クリームなどのトッピングが載っているもの(冒頭の芋甚のサンデーがまさに)。
パフェよりもちょっと贅沢感をおさえたもの、としてサンデーが生まれたのだそう。
フランスでは
このタイプのデザートはほぼ「パルフェ」。
日本では
パフェとサンデー、「明確に違いは分けられていない」というのが本当のところ。
実際、いくつかのお店で伺っても、「特に区別はなく、雰囲気やイメージで名付けている」、とのこと。
私的見解
デコレーションが層になっているのがパフェ。(アイスクリームも層の一部)
アイスクリームの上にデコレーションがのっているのがサンデー。
(アイスクリームが土台、主役)
ところで。
パフェの中でも、昨今のチョコレートパフェの進化、すごくないですか?
特に、ショコラティエやパティスリー発のチョコパフェは、もはや芸術作品
(白金台)
チョコホリック
関係ないけど、プラチナ通りにあるドン・キホーテは黄色じゃなくて白金色。
パスカル・ル・ガック東京(溜池山王)
パルフェ フルーリー ショコラ
上部の繊細なチョコレートの花びらは、もったいないけど、パリパリとくずしてまぜて食べます。
カカオのチュイル、生チョコクリーム、チョコのソルベとアイス、カカオのシュークリーム、カカオのジュレ、等。
ソルト&ペッパーを足して味変できるのが面白い。
3月いっぱいはパフェはお休みで、4月から季節によって様々な素材を使った美しいチョコパフェを楽しめます。
(東京駅・新丸ビル1F)
パルフェ ショコラ パフェ
パティスリー&カフェ デリーモ東京ミッドタウン日比谷店(日比谷)
店名のDel’immo(デリーモ)はフランス語の
「変わらず(immobilier)」
「おいしい(délicieux)」
を合わせた造語だそうです。
蔓延防止措置明け、平日のティータイムに伺ったら、行列ができていて撃沈
コロナで席数を半分以下に制限しているのもあり。
しばし思案後、今年1月に東京大丸に新店舗ができたらしいのを思い出し。
行ってみたらば、すんなり入れた~♪
というわけで、
(デリーモのカフェは大丸神戸と大阪・梅田、京都伊勢丹にも)
そんなお洒落系のチョコパフェも良いけれど、
「昭和のチョコレートパフェ」も大好き
令和における生息地は純喫茶がメイン。
名曲・珈琲 新宿 らんぶる(新宿)
たっぷりの生クリームデコレーションの中心にアイスクリーム。グラスの首から下は、ほぼコーンフレーク。
私はパフェのコーンフレーク推奨派なのでウェルカムなんだけど、
いつも温厚なのに「パフェの底上げコーンフレーク」だけは許せん!
と声を荒げるカニお姉さまなのでした
それいゆ(西荻窪)
昭和39年(1964)開業。
ふちから上は全て生クリームで、まわりに粉砂糖とアーモンドスライスが。
中の層はアイスクリームとコーンフレーク(玄米フレークの時もあり)とミルククリームとバナナ。
喫茶 銀座(恵比寿)
そして、3月ももうすぐ終わりの今日。
伺ったのは、そんな純喫茶のチョコパフェの中でも、ダントツなボリュームの、
珈琲 王城(上野)
王城でお茶したあとは、上野公園の桜の開花状況をチェックしに
手持ちの着物の3割がピンク系という私だけど、桜と張り合う気持ちなど毛頭なく、この日は久留米絣。
袋帯を名古屋帯に仕立て直すと、どうしても前帯の幅がやや狭くなってしまうのが難点。
帯揚げは、春らしい差し色をとグリーン系のブロックチェック。
帯留めも帯飾りも桜餅。道明寺3姉妹
藍色着物に赤の帯コーデって鉄板
なんとなく日本人のDNAに組み込まれている色合わせなんじゃないかな、なんて~
最後に。
昔から大好きなチョコレートパフェを。
和光 アネックスティーサロン(銀座)
シンプルだけど上品で優雅な佇まい。
上のチョコレートフリルの花は、スプーンでチョンとつつくとパリパリハラハラとはかなく散っていきます。
甘さ控えめのチョコムースクリームからチョコアイス、ミルクアイスへの味の移行はとてもなめらか。
真ん中の層は、砕いたフロランタン(多分)とキャラメリゼされたナッツ。ここで甘さが最高潮になったあとは、チョコアイスとクリームと混ざりあったシャーベット状のバナナピューレが口の中を爽やかにしめくくります。
あっという間の幸福なひととき
今宵も最後までお読みいただき
ありがとうございました