こんばんは。

 

「またまたお座敷(?)が入っちゃって、売れっ子芸者は忙しくて困っちゃうわぁドキドキ

なのであとはよろしくね~~(カニ&ゾウ)」 メール

 

.........汗

というわけで、今夜も私アヤンティーヌがお相手つかまつります。


 

東京三度目の緊急事態宣言下、短い単衣のシーズンをあまり出かけることもなく過ごし、家にいても考えるのは夏支度のことばかり。

何年も死蔵中だった紗の反物の御仕立てを御願いし、去年締めたまましまいこんでしまっていた夏帯たちをプレスに出し、なにより、最大の懸案事項、「瀕死のアンティーク帯の蘇生」に着手。

 

骨董市等出身のアンティーク帯、特に夏帯は、その美しい姿の奥に隠された「シミやカビ(and more...)」が尋常ならざる状態なことがほとんど。

仕立てをほどいてみて、

「げ、げげげげ、げげげげげ~もやもや

と淑女らしからぬ叫び声を上げたことが何回もあります。

自宅の床に落としたピーナッツをそのまま食べるのは平気なのですが、こと衣類に関しては「清潔第一で夜露詩苦グッ」なのです。

特にアンティークの夏帯は、

『絶対に洗い張りして新しい帯芯で仕立て直さなきゃいやなの~~~~っ』

.....................失礼、取り乱しました。

それほどにヤバイ状態の帯芯を見てしまったので、トラウマに(虫さんお食事中、みたいなやつデス)汗

それなりに状態のよい、生地に力のあるものは悉皆屋さんで洗い張りしてもらってから、仕立てに出しますが、俗に材料用と言われる、しみも小穴もヤケもそこそこあって、「最後に一花咲かせられたら本望」、的な瀕死の夏帯は、自分で洗ってつくり帯に仕立て直します。

毎年夏前に何点かつくるのですが、骨董市めぐりに明け暮れていたころの釣果がいまだいくつも茶箱の中に眠っていて。

せっかくのおこもり月間なので、がんばってみました。

 

色落ちチェックをクリアしたら、じゃばらにたたんで適当に洗濯ネットにいれて、ワイドハイターを投入後洗濯機でガーラガラ。

日除けを下ろしたベランダで軽く干して、

 

 

生乾きの状態でアイロンがけ。

 

これは引き抜き帯だったので、柄の反転が必須。

 

刺繍があるもともとのお太鼓柄の部分にはかなり濃い汚れがあったので、今まで日の目を見なかった(文字通り)真ん中あたりの柄を、切ったり縫い合わせたりしてお太鼓の位置に。

 

見えないところで適当に継ぎ接ぎ。

 

長さが足りなかったので、帯裏は別生地。

あとは和裁教室の先生に目をひそめられるような(野木先生ごめんなさい)適当な芯入れ。
 
そして、

私が夏の作り帯に必ず施す小細工、「命の小窓」。

熱中症予防に、背中に熱がこもるのを少しでも軽減するため、手先で隠れるお太鼓の中の折り返し部分を四角く切り取って、小窓を作ります。

 

 
 

 
あ、このような冒涜行為は、あくまで「瀕死」の帯の「蘇生活動」として作ったものにのみあせる
ただ、暑いときは何をしても暑いので、果たしてこの小窓にどれほどの効果があるのかと問われれば、「気は心」としか。
 
お太鼓部分&手先の完成。

 
もともとお太鼓柄だった刺繍の部分は胴の前柄に。
汚れを避けて、いい感じに柄出し出来る位置優先で、帯芯をくるむようにして裏を簡単に縫い合わせるだけ。
だって見えないし、自分しか使わないし。頻繁に締めるわけでもないし・・・ね。

端の処理をミシンで「適当」にして、紐を付けて胴の部分の出来上がり。

 
約35センチ角のハギレが残ったので、

 
 
ヘッドドレスも作りました。

 
 

宣言も更に延びてしまうようですし、今年の梅雨は家にこもって、あと何点か夏帯の蘇生活動をしようと思っています。

 

少しでも不安なく、着物で外出を楽しめるような夏になりますようにひまわり

 

 

今宵も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

またいつか。

おやすみなさい。

 

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     ありがとうございましたパンダ

 


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