週刊一色塾 Vol.252
2018.05.08(古文科:高村康典)
これまでにGWなどの連休を利用して巡礼した古典文学の聖地を紹介します。
【1】仁和寺
『徒然草』(兼好法師/鎌倉時代)に登場する有名な寺院です。
52段「仁和寺にある法師」
53段「これも仁和寺の法師」
54段「御室にいみじき児のありけるを」
という仁和寺シリーズで有名です。
この道路に面した二王門(上の写真)がドーーーンと出迎えてくれます。
二王門を入るとすぐ左手に「御殿」があり、拝観料を納めて入ることができます。
「御殿」の宸殿から五重塔を撮った写真です。
紅葉の季節に来てみたいですね。
また、仁和寺は御室桜が有名ですが、その時期は仕事のため行くのが難しいのが残念です。
今は観音堂が修繕工事中ですが、来年には終了している予定なのでまた行ってみたいです。
【2】石清水八幡宮
先ほどの、『徒然草』52段「仁和寺にある法師」に、
仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ…ただ一人徒歩よりまうでけり。
と出てくるのが石清水八幡宮です。
上の写真は拝殿ですが、これも実に立派で見事です。
その仁和寺にある法師が、麓にあった極楽寺と高良社だけを拝んで、本殿までは参らずに帰ってきてしまった、と出てくる中で、極楽寺は焼失したまま再建されていません。
高良社は戦乱で焼失した後、規模が縮小されて再建されています。
高良社は駐車場のすぐ近くにあります。
僕が行ったときは、うら寂れてお詣りしている人は居ませんでした。
それから、表参道を真っ直ぐ突き進まずに、途中で脇に逸れると行き当たるのが石清水社。
霊泉・石清水井が湧き出ていた地で、八幡宮が建てられる前から祀られていたそうです。
ひっそりとした中に神聖な雰囲気があります。
ケーブルカーを利用すると高良社も石清水社も見逃してしまいますのでご注意を。
ということで、今回は2つでした。
またの機会に続きをご紹介します。
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