甲斐よしひろ BEAT HARDWORK(9/3)3 | ボクの奥さん

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ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

ローリング・ストーンズの「一人ぼっちの世界」を流されたあと
甲斐さんは「まあ、これはもう、あの…そうですね、60年代の…
50年代後半から60年代にかけてのR&B、ね?
えー、黒人ソウルとボブ・ディランの歌詞が組み合わさって
ホントに幸せな結末という感じの組み合わせだった、ね?これはもう奇跡!

えー、この前に『サティスファクション』でまず試した…
試してみたら、それがホントにたまたま売れて、1位になって…えー、ホントは…もう
やりたかったのは、次のこのシングルのこの曲、このパターンだったと思うんですけど
それを後々、あのー、みんな、R&Bの黒人シンガー逹が全部…えー、カバーしてるというのが
やっぱりスゴイ考え方ですよね、この考え方は、なかなか…」と話されてましたが

以前にストーンズの来日公演のレビュー記事でも…
「SM的な匂いを発するパフォーマンスも含め、ミックは極端な嗜好を多々散らばらせ
それらを重層的に描きながら本質を暴いて行く
それは、ブルースがソウルミュージックになって
エンターテイメント性を身につけて、モータウンに育って行く中で
常にダブルミーニングで卑猥なものや反体制、痛烈な皮肉を描いていたやり方に重なり
更に、そこへボブ・ディラン的な痛切な歌詞衝動を盛り込みながら
ストーンズの形が出来上がったんです」…と説明なさっていたし

「えー、で、ストーンズっていうと、みんな、歌詞をちょっとこう…二の次にされるんですが
実はミックの歌詞はホントに…僕はジョン・レノンよりもスゴイなあ!と思ってるトコあるんで
えー、まっ、これも素晴らしい歌詞ですけど、ハイ
僕は、これ…これに影響されて『嵐の季節』の歌詞に引用してるというのがあります、ハイ」

…とおっしゃっていて、そのミックの歌詞に関しても、前述のレビュー記事で
「オープニングを飾った『一人ぼっちの世界』は、ストーンズの曲の中でダントツに好きな曲です
『俺の雲から出て行け』ですよ!そんなフレーズ、浮かびます?」とか

「『悪魔を憐れむ歌』は黒魔術が裏テーマとも言われてるけど
『誰がケネディを殺したのかと私は叫んだ』は
ロック史上最高の名フレーズです」…と大絶賛なさっていたし
その「悪魔を憐れむ歌」や「ストリート・ファイティング・マン」に「価値観を変えられた」少年が
その後、ご自身もWミーニングな歌詞をお書きになってますもんね?

ちなみに…「一人ぼっちの世界」の歌詞は「サティスファクション」がヒットしたことで
「これは金になる」と気づいた大人たちが「早く次の曲を寄越せ!」と
ドアをガンガン叩くように迫って来たため「うるせー!失せやがれ!」と返してる
…っていう感じなんですが、そこから「嵐の季節」に引用なさったというのは
「♪ブザーが鳴ってドアが開く 見知らぬ女が叫ぶのさ…♪」って件でしょうか?

ただ、甲斐バンドのリモート版「嵐の季節」の映像を観た奥さんが
レディー・ガガ仕切りのチャリティーライブで
ストーンズが「無情の世界」を演奏した時の映像とよく似てる(笑)と投稿した際に
「元々、あの…『無情の世界』ストーンズの…ストーンズの『無情の世界』を聴いて
あと、もう1コ、モット・ザ・フープル…モット・ザ・フープル『すべての若き野郎ども』という
この2曲をインスパイアして書いたのが『嵐の季節』だったんで…」とも話されてましたし

…って、その時に、チャーリーがエアドラムだった(笑)と書いたら
「エアドラムじゃありませんよ」と言われたんですが…(苦笑)
そうそう!去年のNHKホールや、先日の横浜赤レンガ倉庫ライブで
「嵐の季節」のオープニングに、女性コーラス隊の皆さんが登場されたことに
「ストーンズの『無情の世界』みたいだ」とおっしゃった方が少なくなかったんですよね?

それはともかく…チャーリーの訃報について、ポール・マッカートニー氏が「とても悲しい
ストーンズには大打撃だ。チャーリーはロックだったからね
素晴らしいドラマーで、岩のように安定していた
とにかく、チャーリー大好きだよ」とツイッターに動画をアップ

また、デビュー当時から約60年間、ストーンズを追いかけて来た
ブロードキャスターのピーター・バラカン氏が
「チャーリーは、まさにストーンズの心臓部でした
彼がいなければ、バンドは成り立たなかったと思います
彼は、いつもクールに涼しい顔で、最小限のドラムセットで、シンプルに淡々と演奏する
若い頃から、彼は自己陶酔や目立ちたいというような気持ちを全く見せなかった

ただ、自分がストーンズのサウンドを支えているという自負はあったと思う
ある時、ミック・ジャガーが酔ってチャーリーに電話して
『俺のドラマーはどこだ?』って言ったら
チャーリーは、ミックの元へ行って、1発殴ってこう言ったそうです
『二度とそんなことを言うな!お前は俺の歌手だ』ってね

彼が独特だったのは、ほんの気持ち、わずかにリズムを遅らせること
それが、バンドの絶妙なスウィング感、グルーヴ感を生んでいた
チャーリーがいなくなったら、もうたぶんストーンズは終わりでしょう
もちろん、代わりを入れてバンドを続けるという方法もあるかも知れないけれど
それは、元のストーンズではなく、全く違うものになる

だから、僕はこの訃報を知って、黄金時代の終わりを感じたんです
ミックがいて、キースがいて、チャーリーがいる
それは、あの時代を象徴するものとして、存在意義が大きかった
チャーリーの死は、時代の終わりを意味する
あのロックの時代、僕らの時代の終わりを…寂しくて、喪失感があります」

…とインタビューに答えてましたが「チャーリーがいなくなったら…」以降の言葉は
デビュー当時から甲斐バンドを追いかけて来た奥さんにとっても
長岡さんの脱退やイチローさんの加入、そして大森さんの訃報を受けて
そのたびに形を変えて来たバンドに対する思いに重なったらしく
この先、開催されるであろう甲斐さんのライブに向けて
「ワンナイトスタンド」との覚悟を新たにしたようです