さて、ようやく(笑)2017年のビルボードライブツアーの語り下ろしですけど
「実際、前年以上に意欲的なステージになりました」と甲斐さん
「健太のギターと僕のハープで最初の2曲(クール・イブニングと荒野をくだって)をやり
3曲目『二色の灯』からWベースが入って来るという
ここでもうスタイルが出来上がっている感じですが
この『二色の灯』と7曲目『FEVER』
8曲目『オクトーバー・ムーン』は特に素晴らしい
何が素晴らしいかと言うと、オリジナルとは違う形で
オリジナルを上回る力強いテイスト、力強いやり方を見つけているんです
もっと解体して行って良いし、その上で再構築するということが、このメンバーなら出来るなって…
この人数では普通出来ないようなアプローチを可能にする
独創的な発想力を持っているし、それを実現出来る技術があるから…
しかも『この年は相当攻めてますよね』と、後に健太も木村くんも言ってましたが
この年は、途中で『出来るかな?』みたいな気持ちが入り込んで来ても
『イヤ、大丈夫!俺たち、もっと出来るから』という感じでした」…とおっしゃってますけど
当時のライブMCでは、その冒頭2曲について…
「オープニングの『クール・イブニング』がイチバン難しいんだよね
いつも2曲目の『荒野をくだって』が終わった後に
『ギター、鈴木健太に拍手を…』って言ってるけど
ホントは1曲目が終わってすぐ、そう言いたいくらい、スゴイことやってるんですよ
『ギター、鈴木健太に拍手を…』って言ってるけど
ホントは1曲目が終わってすぐ、そう言いたいくらい、スゴイことやってるんですよ
2曲目なんて、そんな凡庸な曲で(笑)…イイな、健太はギターが弾けて…(笑)
あっ!でも『荒野をくだって』のギターは、俺が弾いてるんだよ
ターナーってギターでアルペジオ弾いて、一人でレコーディングしたんですよ
ナンで誰もいなかったんだろう?(笑)…メンバーに曲が出来たって言わなかったんだ!(笑)
夜の12時に曲が出来て、2時頃から録り始めて…長岡でライブがあって、その帰りに出来て…
次の日はもうテープを渡さないといけなかったんで…」…と記憶をたどっていらしたらしい(笑)
ナンで誰もいなかったんだろう?(笑)…メンバーに曲が出来たって言わなかったんだ!(笑)
夜の12時に曲が出来て、2時頃から録り始めて…長岡でライブがあって、その帰りに出来て…
次の日はもうテープを渡さないといけなかったんで…」…と記憶をたどっていらしたらしい(笑)
ともあれ…「アンコール1曲目『フィンガー』は
鈴木健太のバンジョーをフィーチャーしたサウンドで
これも『二色の灯』『FEVER』『オクトーバー・ムーン』と同様
オリジナルとは違うオリジナリティに溢れた演奏です
ここまで来ると、メンバーはもう単純に楽しいんですよ
楽しみながら、新たなオリジナルを見せつけるという感じになってる」と続けておられますが
ツアー直前インタビューで…「考えてみると、オールタイム・ベストの企画と重なってたせいで
その曲をやると『この曲は一番最初はきっとこういう風に出来上がったんだろうな』と
お客さんは思うんじゃないか?と、そのコンセプトをきっちり実現するには
お客さんは思うんじゃないか?と、そのコンセプトをきっちり実現するには
先鋭的な感受性を持っている、僕がやりたいサウンドのイメージを理解できるプレイヤーが必要だった
具体的な生々しい話をひとつしましょう
セットリストについてもう少し話すと、僕のソロやKAIFIVEの曲の中から
『えっ!?これやるんだ』という曲もやります
ただ、実はそれは割とやりやすいんですよね
ライブでは全くやったことがない曲とか
『やったことはあるけど、リリースの時以来だから、何年ぶりかな?』みたいな
ほとんど手垢のついていないナンバーの方が料理しやすいんですよ
逆に最も料理が難しいのは、ナッシュビルの有能なミュージシャンとやった曲や
甲斐バンドで何度も聴いてファンもよく知っているナンバーですよね
やっぱり同じものには出来るはずがないじゃないですか
キーボードもドラムも居なくて、ギターだって何本か重ねられるという訳ではないんだから
『えっ!?これやるんだ』という曲もやります
ただ、実はそれは割とやりやすいんですよね
ライブでは全くやったことがない曲とか
『やったことはあるけど、リリースの時以来だから、何年ぶりかな?』みたいな
ほとんど手垢のついていないナンバーの方が料理しやすいんですよ
逆に最も料理が難しいのは、ナッシュビルの有能なミュージシャンとやった曲や
甲斐バンドで何度も聴いてファンもよく知っているナンバーですよね
やっぱり同じものには出来るはずがないじゃないですか
キーボードもドラムも居なくて、ギターだって何本か重ねられるという訳ではないんだから
それに、仮に同じ切り口でやれたとしても、そこには何も面白味は感じないメンバーだから
『いやいや、ちゃんとこのバンドなりに
ちゃんと料理しないとまずいでしょ』というメンバーなんです
自分達なりの味付けを加えて、新鮮さなり、斬新さなりを感じさせるということを
すべての曲について、きっちりやりきるバンドですよね
言いかえると『2回目だな、繰り返しだ』と思っているメンバーは誰もいない
繰り返すことをきちっと見事にやりきるバンドの味わい、素晴らしさというのも確かにあるんだけど
このプロジェクトは、そういうものとは全く別物ですから…
すべての曲について、きっちりやりきるバンドですよね
言いかえると『2回目だな、繰り返しだ』と思っているメンバーは誰もいない
繰り返すことをきちっと見事にやりきるバンドの味わい、素晴らしさというのも確かにあるんだけど
このプロジェクトは、そういうものとは全く別物ですから…
前回『黄昏に消えた』で鈴木健太がバンジョーを弾きましたが
今回もバンジョーを使う曲があるんです
前回の『黄昏に消えた』でのバンジョーは、リズム的に跳ねたリズムの弾き方だったんですけど
実はバンジョー以外、ベースとフィドルと僕の生ギターは跳ねてないんですよ
ビルボードでやる曲は、基本的にどれも演奏が跳ねてるんですけど
あの曲でのバンジョー以外の3人は跳ねてないんですよね
それに、あの曲は僕の生ギターから始まるんですけど
前回の『黄昏に消えた』でのバンジョーは、リズム的に跳ねたリズムの弾き方だったんですけど
実はバンジョー以外、ベースとフィドルと僕の生ギターは跳ねてないんですよ
ビルボードでやる曲は、基本的にどれも演奏が跳ねてるんですけど
あの曲でのバンジョー以外の3人は跳ねてないんですよね
それに、あの曲は僕の生ギターから始まるんですけど
そのテンポがちょっとでも速すぎたりすると、鈴木健太は弾けなくなるっていうくらい
正に点と点で合わせるという感じで、テンポとリズムを突き詰めた演奏だったんです
正に点と点で合わせるという感じで、テンポとリズムを突き詰めた演奏だったんです
で、今回バンジョーを使う曲のオリジナルは
ブラスセクションも入った大々的なロックサウンドなんですよこの4人の編成でその曲をやるというだけで
『えっ!?』という感じだと思うんですけど
それをまるでブルーグラスのようなアンサンブルで聴かせます」
と、話されていたのは、先に挙げられた曲のことを指しておられたんだなあと…
ただ、甲斐さんはツアー開幕当初「レッド・シューター」を歌われたあと
「(曲名が)判らない人は、KAIFIVEを探って下さい」とおっしゃっていたらしく
奥さんは心の中で「(収録されているのは甲斐さんのソロアルバム)
奥さんは心の中で「(収録されているのは甲斐さんのソロアルバム)
『GUTS』ですよーだ!(笑)」と口ごたえしていたんだとか…(笑)
もっとも奥さんは、鈴木さんがこのツアーの大阪遠征ために
予めバンジョーを甲斐さんのスタッフの方にお渡しになっていたせいで
その直前のニコルズのライブでは、古い方のバンジョーを使われたと知って
ニコルズファンの皆さんに申し訳ない気がすると申しておりました(苦笑)
『孤独のグルメ』みたいにシーズン6までは行かないと思うけど…(笑)」
ニコルズファンの皆さんに申し訳ない気がすると申しておりました(苦笑)
それはさておき…「バンジョー自体も更に進化したアプローチだし
つまり僕が何を言いたいかというと、このビルボードのライブは
『すごく斬新なアプローチでやるんですよ』ということだけじゃなく
というか、そこはあくまでも入り口であって
少しでも本格的に音楽をかじったことのある人だったらビックリするようなことを
『すごく斬新なアプローチでやるんですよ』ということだけじゃなく
というか、そこはあくまでも入り口であって
少しでも本格的に音楽をかじったことのある人だったらビックリするようなことを
すでに去年やっていたし、今年は更に進化した形をお見せします、ということなんですね
僕らは曲を選んで、それを普通に料理して仕上げる…ということだけでは飽きたらなくて
その料理の仕方の中に、何年間もプロとしてやって来た
ミュージシャンしか働かせられないようなイマジネーション
考えつかないようなアプローチを入れて行かないと面白がれないんです」と甲斐さん
ミュージシャンしか働かせられないようなイマジネーション
考えつかないようなアプローチを入れて行かないと面白がれないんです」と甲斐さん
鈴木さんも「やっぱり、曲のアレンジは『これだ!』って、ビビッと来るまで粘るべき
曲のポテンシャルを最大限に引き出すヤツがきっとあるはず
元が良ければ良いほど諦めちゃいけない」とツイートなさっていて
曲のポテンシャルを最大限に引き出すヤツがきっとあるはず
元が良ければ良いほど諦めちゃいけない」とツイートなさっていて
「健太を見つけたから、このツアーを3年やって来れたんで…
出会いがあって良かったなあと思ってる」という言葉の重みを改めて実感した次第です
そして…「それに続く『吟遊詩人の唄』は
映像を作りながら気づいたんですが、どこの会場も総立ちです
この年は、1曲目の『クール・イブニング』の時点で
もうワクワク感が客の中で十分に高まってる感じがあったな、ということを思い出しました
最後の『ランナウェイ・ブルース』で、このシリーズのやり方
つまり、トラッドでカントリー・フレイバー溢れるビルボードライブのスタイルが
いよいよ結晶した感じになってます」と、目標にされていた3年目に
想定なさっていた以上の仕上がり具合、手応えを得られたようですが
「このシーズン3を迎えることが出来たのは、皆さんのご愛顧の賜物(笑)
1年目から映像を録ってるんで、その内、ボックスセットが出せるんじゃないか?(笑)『孤独のグルメ』みたいにシーズン6までは行かないと思うけど…(笑)」
と冗談交じりにおっしゃっていたのが、まさか本当になるとは…(笑)
ただ、当時のライブMCを読み返してみると…
「来年もビルボードツアーをやるかどうか判らない」とか
「いつまで続くんでしょう?(笑)」とか
「ある日急に『健太、飽きた!』ってなるかも知れない(笑)」とおっしゃっていたのが
ステージを重ねられるごとに「止められない感じがする」
「来年もやれたら良いなと思います」「この先もずっとやりたい」と変わって来ていて(笑)
このシーズン3を終えられたあとにはもう
BOXセットのリリースを決めていらしたんじゃないかと…?(笑)
そうそう!そのBOXセットに収録されるシーズン3に関して
「この年の実際のライブでは、本編で『破れたハートを売り物に』のあとに
『裏切りの街角』をやっていて、演奏のクオリティは悪くないんですが
ライブの流れとしては、ちょっと違和感を感じるところもあったので
いったん『破れたハートを売り物に』で本編を終えて
アンコール3曲のあとにボーナストラック扱いで『裏切りの街角』を入れてます」と甲斐さん
奥さんが「セトリ予告CD」のリリースにイマイチ感を持っているのは
「ネタバレ」がイヤなのではなく、こうした違和感があった場合に
ツアー途中で差し替えることが出来ないからだと言っていたけど
今回の場合は、ツアー終了後、あるいは、このBOXセット編集の際にお感じになったのかなあと…?