奥さんは、この舞台を2日間で計3回観たんですが
その1公演のチケット料金は、甲斐さんのビルボードライブ1ステージぶんよりお安く
しかも、上演時間は約2倍…ということを考えると、かなりお得感があるというか(笑)
まあ「スルース」は、キャストが3人だけということがあるとしても
豪華キャストによる、3時間超えのシェイクスピア作品でさえ、1万円ちょっとだなんて
福岡ビッグ4(井上陽水さん、チューリップ、海援隊、そして甲斐さん)に加え
タモリさん、筑紫哲也さん、南こうせつさん、チャゲアス、藤井フミヤさんらが集結なさった
福岡ドームのこけら落としライブの時以上に
「えっ!?ホントにその料金でいいの?」っていう気がするらしい(笑)
そういえば、甲斐さんが「九州少年」の出版記念のサイン会を行われた際に
ミュージシャンは、3千円のCDを1枚リリースしたら、それで終わりだけど
作家の人は、千円ちょっとの本を出すたびに
こんな大変なことやってるんだ!?と驚かれてましたよね?(苦笑)
ともあれ…土曜日のマチネは4列目中央、ソワレは10列目中央
日曜日のマチネ…大阪公演楽日は、3列目下手側と、いずれもナカナカの良席だったようですが
この舞台のセット…アンドリュー邸は、上手側壁際に2階へと続く階段があり
その階段下のスペースが本棚で、それを背にして、執筆用のデスクと椅子
下手側の壁には暖炉と金庫が嵌め込まれ、その前に、ローテーブルとチェアが2脚
中央奥には、1階2階とも大きな窓があり、その左右…
客席から見切れている部分…は、1階上手にキッチン?下手に玄関
2階上手にアンドリューの寝室、下手にマーガリートの部屋…と、おぼしき設定になっていたらしく
段差のない4列目の席からだと、斜め前の席の方の背中で
執筆用の椅子に座られた吉田さんが全く見えず「ウソでしょ!?」と奥さん(苦笑)
特に、各幕の冒頭は、吉田さんがお1人で登場され、無言のお芝居をなさるので
「えっ!?今、何やってんの?」状態(笑)だったトコへ…って、10列目から観た時に
アンドリューが書き終えた小説を黙読している場面だと判明したものの…
いきなり、黙読から朗読に変わったのが、吉田さんの初ゼリフだったため
「えっ!?何?何言ってんの?」と早くも置いてきぼりか?と焦ったらしい(笑)
ちなみに…その10列目中央の席は、甲斐さんと押尾さんの
「2人のビッグショー(笑)」の時の席に近かったみたいで
「ちょっとデジャヴ感を覚えた」んだとか…(笑)
そうそう!大阪の最終公演が始まる直前、奥さんは、男性ばかりの3人グループが
ステージと最前列の席の間の通路で、ウロウロなさっているのに気づき
おそらく?吉田さんの事務所や柿澤さんのファンクラブ先行か
ホール枠であろう?神席エリアに「男性だけのグループ?」と
ちょっと驚きながら、成り行きを眺めていると
やはり、3人並んで座れる空席はなく、しばらくして男性たちは後方の席へと移動…
「もしかしたら…?」という奥さんの予感が的中したらしく
…って、これは、いわゆるひとつの「lの悲劇」…?
甲斐バンドのライブでも、たまに見かける光景だそうで
A、B、C…とアルファベットで振られた列番の「I」を「1」と見間違うという
テンションだだ下がりの現象だそうです(汗)
それを目撃した3列目下手側の席は、一般発売用に見切れエリアを開放したものと思われ
それなりの覚悟はしていたみたいだし
ローテーブルに配された下手側壁際のチェアに浅く、あるいはステージ中央に向かって
身を乗り出すようにお座りにならなければ「全然見えない」ことはなかったらしい
まあ、吉田さんは、この二人芝居を演出なさる上で、限られた空間を余すことなく
かつ、適度な変化をもたらすべく工夫されたでしょうし
柿澤さんのファンの方のために「そろそろ反対側のお客さんも見たいと思うんだ」
…と立ち位置や向きに配慮なさったとのことですけど
柿澤さんのファンの方のツイートには「絶対、上手側!」と記されていて
奥さんに「ナンで?」と訊ねたら、柿澤さんが強盗に扮するため
上手側前方で、ピエロの衣装にお着替えになる際に「パンイチ」になられるからみたいです(笑)
この場面で、マイロは脱いだズボンをキレイにたたみ(笑)
アンドリューから「育ちがいいな(笑)」と声をかけられて初めて
着替え中の自分…妻の愛人…の肉体を見ていたことに気づき
慌てて胸元と股間を隠したものの「兄弟だろ?(笑)」と言われて開き直り(苦笑)
そういえば「身毒丸」での藤原竜也さんの行水シーンも上手側で行われたため
女性ファンの皆さんの間で、プラチナ化したって話を聞いたことが…(笑)
もっとも、藤原さんは、圧し潜めても立ち上って来る「期待のオーラ(笑)」が煩わしくて
「わざとそっち向いて、思いっきり見せつけてました(笑)」とおっしゃってました(笑)
それはともかく…ネタバレなしに内容に触れようとすると、ほぼ何も書けないんで(苦笑)
お知りになりたくない方は、この先をお読みになりませんようにお願い致しますm(__)m
第1幕では、アンドリューがマイロにゲーム(狂言強盗)を持ちかけ
マイロがその指示通りに、ピエロの格好で窓を破り、部屋を荒らし、金庫を爆破
…って、アンドリューが耳を塞ぎ、身体を縮こませながら
マイロにも「伏せろ!伏せろ!」と言って、爆破ボタンを押す
…といった、かなり緊迫感あふれる場面の割りに
「ポン!」という可愛らしい音の爆発にクスクス(笑)
まあ、狭い舞台の上で「西部警察」みたいな、ガチな爆破は出来ないでしょ?(笑)
それでも、しばらくは火薬の匂いが漂っていたんだとか…
あっ!大阪最終公演では、金庫が埋め込まれた壁から立ち昇る白煙が
でんじろう先生の「空気砲」から発射されたような見事な「輪っか」になったらしく
それに気づかれた吉田さんが、柿澤さんに輪っかを指差して教えていらしたそうです(笑)
…といった風に、アンドリューが主導権を握り
言葉巧みにマイロを操った挙げ句「あいつは私のものだ
愛していようとなかろうと、私があいつを見つけ、あいつを養って来たんだ
それに、あいつは、昔、私を愛していたんだ」
…と、実は「所有物」である妻を寝盗られた屈辱に震え
マイロのその若い肉体に嫉妬していたことが明かされ
マイロを強盗犯に仕立て上げたトコで、正当防衛を装い、拳銃を向けて「ゲームオーバー」
舞台では当然、空砲が使用されたみたいですが
その発射音は、前述の爆弾より威力があったらしく(笑)
…って、イヤイヤ、問題は「マイロが死んじゃったら第2幕はどーすんの?」ってことでしょ?
…で、第2幕は、その数日後に、行方不明になったマイロを探しに
ドップラー警部がアンドリュー邸を訪れるトコから始まり
あるはずのないマイロの服や、階段の手すりについた血痕、庭を掘り返した痕跡を発見し
マイロが、酒場で「アンドリューに会いに行く」と話していたとの証言や
アンドリューが、マイロを自宅に呼び寄せた手紙などを突きつけ
殺人の容疑をかけられたアンドリューが、マイロを撃ったのは空砲で
彼は、ちゃんと服を着て帰って行ったと訴えると
いきなり、ドップラー警部の声音が変わり「えっ!?」と驚いている内に
天地茂さんの「明智小五郎」よろしく(笑)
ドップラー警部が特殊メイクを剥ぎ取り、マイロ登場!
「探偵」を「ディテクティヴ」ではなく「スルース」としたのは
「謎解きが趣味の人」という意味で、観客を指しているんじゃないかと…?
ともあれ…マイロは、アンドリューから身も凍る恐怖を味あわされ
怒り心頭で復讐を果たしに戻って来た訳だけど
ここから2人は、男の面子とプライドをかけ、マウントを取り合うことに…(汗)
言葉の刃だけでなく「飛沫の刃(笑)」も飛び交う中
「おっさんずラブ」を彷彿させる場面もありつつ(笑)
最後にマイロが、殺人の偽の証拠を仕込みにアンドリュー邸に忍び込んだ際
アンドリューの愛人と出くわして、彼女からアンドリューが不能だと聞いたと明かし
代わりに抱いてやったあと、殺して庭に埋めたと告白(汗)
理性を失ったアンドリューが、今度は本当にマイロを撃ち殺したトコで
マイロが予め呼んでいたらしいパトカーのサイレンが近づいて来て…終演
先日の「天国と地獄」の中で…「男は嫉妬と面子の生き物ですよ
『半沢直樹』でさんざんやっていたでしょう」(笑)
…という迷ゼリフが飛び出した時、奥さんが大笑いしたことは言うまでもアリマセン(笑)
その「天国と地獄」では、ベートーベンの「運命」がテーマとして流れてますけど
この舞台では、アンドリューが「第7番」を愛聴していたり
ドアベルが「エリーゼのために」だったりするんだとか…
ちなみに…映画版では、姿は見えないながら、アンドリューの妻・マーガリートが電話をかけて来て
「グッバイ、ダーリン」と告げるシーンがあるらしく
マイロをアンドリューに会わせることから何から全て、彼女が仕組んだと匂わせてるそうです(汗)
カーテンコールは、まず吉田さんが挨拶され
続いて、ピエロの衣装の男性…高木英一さんが登場
この方は、甲斐さんご贔屓の「探偵はBARにいる」や「MOZU」など
数多の作品に出演なさっているスタントマンでいらっしゃるらしく
第1幕ラストで(空砲に)撃たれたマイロの階段落ちを担当された模様
マイロがピエロの格好をしていたのは、仮面を着けて顔を見えなくするためだったんだなあと…
そして、第2幕ラストで撃たれた柿澤さんが、顔についた血糊を落とされ
…って、シャツにはまだ「血痕」が付着したままで…ステージに出て来られ
大きな拍手にお応えになり、お三方が下がられても拍手は鳴り止まず
2度目のカーテンコールには、吉田さんと柿澤さん、お二人で登場
公演初日や楽日以外では珍しく、お二人それぞれにコメントなさったのは
やはりコロナ禍の中、ようやくステージに立つことが出来た喜びと
足を運んでくれた観客への感謝の気持ちをお伝えになりたかったからみたいです
お好み焼きがお好きなのに、ずっとホテルのルームサービスで
カレーとハンバーガーばかり召し上がっていて
「飽きました(笑)」と柿澤さん(笑)
吉田さんは「『出歩くな』と言われているにも関わらず、こんなに出歩いて頂いて
皆さまの英断と勇気に感謝致します(笑)」とおっしゃいつつ
何度も「ありがとうございました!」と頭を下げられ
最終日には、3度目のカーテンコールにお応えになり
「ブラボー!」の声はなくとも、2階席まで総立ちで拍手している観客をご覧になり
感激なさった表情で「この光景は一生忘れられません!
無事に終了して良かったです!」と、深々と頭を下げられたあと
「早よ帰って下さい(笑)」と笑っておられたんだとか…(笑)
でも、奥さんは、その吉田さんの「本当に舞台が好きなんだ!」といったご様子を拝見し
また、去年のビルボードツアーでも、歓声を上げることが出来ず
感動と感謝の気持ちを表すには、ひたすら拍手するしかなかったことを思い出し、うるうる…
やはり「生モノ」に勝るものはないと、改めて実感したそうです