「甲斐よしひろの映画観を徹底的に深掘り」するコーナー(笑)の続き…
「CHAPTER2 甲斐よしひろの視点 アカデミー賞は『継承』と『宣言』の場だ」ということで
インタビュアーの方から「継承されて行くものによって映画って紡がれている感じがするんですよ
先ほども甲斐さんがアメリカン・ニューシネマに影響受けて作られた音楽っていうのが今に続いてる
…ってお話があったように、何か昨今の映画を作っている時に
まず自分が作ったものがあたかも正しいかのような感じに言って
あとのものは尊重しないっていう風潮があるのが気になってるんですけども
その辺り、過去の作品が継承されて映画が作られていることに甲斐さんはどう…?」と訊かれ
「僕、あの…日本人が一番やっぱり伝統と継承みたいなことを軽んじてると思うんですよね
僕、80年代ずっとニューヨークで…まあ当時、ボブ・クリアマウンテンって言って
スプリングスティーンとかストーンズとか延々ミックスやってた
そのボブと僕、10年近く仕事してたんですけど
向こうはね、やっぱり、あの…向こうの合理主義はナンでもカンでも捨てないんですよ
例えば、良いものだったら、ちゃんと持ってて
ホントにムダなものだけ捨てて行くっていうのが、向こうの合理主義
でも、日本ってすぐ新しいものに変えて行くじゃないですか
だから全然違うんだなと、その当時もすごく感じたんだけど…
日本の音楽界も日本の映画界も、その伝統と継承みたいなことっていうのを
僕は、ちょっとカジュアルに見てて
アメリカとかヨーロッパの方がすごくその辺っていうのは受け継いでますよね
しかも、ちゃんと自分が参考にしたものとか、影響を受けたものって、ちゃんと触れるじゃないですか
その映画監督なり人間に触れるし、作品にも触れるっていう…
それはもう映画も音楽も、向こうはそうですよね
だから、僕、その確認の場でもあるのが、僕、アカデミーだと思うんですよ
それがちゃんとこう…継承されてるっていうことがね
今年はあの…久方ぶりにメリル・ストリープがいないアカデミーで
僕はあの…『ああーいいなー!こういうアカデミー』って思ったんですけど(笑)
あ、それはいい…?スミマセン(笑)」と甲斐さん(笑)
アカデミー賞恒例の?コメントを口になさると(笑)
インタビュアーやスタッフの方の笑い声も聞こえてました(笑)
そんな愛すべき(笑)メリル・ストリープについては「アメリカを代表する大女優
『ペンタゴン・ペーパーズ~最高機密文書』で歴代最多記録を更新する
17回目のアカデミー賞主演女優賞ノミネートを果たした」というクレジットが出てたけど
その前年のアカデミー賞授賞式で、トランプ大統領に名指しで批判されたメリルを
司会のジミー・キンメル氏が「そのドレス『イヴァンカ』じゃないよね?(笑)」
…とイジった件には大笑いなさってましたよね?(笑)
それはともかく…
「アカデミー賞は生でご覧になってる?」との質問に「生で見る」と甲斐さん
更に、インタビュアーの方が「アカデミー賞獲るような作品っていうのは
我々が楽しいとか面白かったと言うような映画ではなくて
今、アメリカで起こっているような問題をハリウッドの映画界の人たちが
宣言する場でもあるような気が…」とおっしゃるのへ、ややカブセ気味に(笑)
「うん、そうですね、あの…いわゆる自分の映画観というのを
まあ、アピール…っていう言い方あまり好きじゃないんで
ホントにまさしく自分の映画観を宣言する
それから、自分…『俺はこういう監督なんだ』『こういう映画を撮りたいんだ』っていうのを
ちゃんとナンかこう…ためらいもなく、ちゃんとスムーズに出せる
それはもうひとえに良い脚本しかないじゃないですか
良い脚本で良いキャスティング…ポン・ジュノが受賞した時、ソン・ガンホが毎回抱きついて
でも絶対、前にでしゃばらないで、あの…壇上に上がった時も全くでしゃばらないじゃないですか
ああいう良い役者と最初っから仕事して来たってことなんですよね」と話されると
「ポン・ジュノ 韓国の映画監督 2019年公開の『パラサイト~半地下の家族』では
アジア史上初となるアカデミー賞作品賞を受賞
盟友ソン・ガンホとは2004年『殺人の追憶』からタッグを組み今作4度目となる」
…とクレジットが出てましたが、やっぱりナンだカンだ言っても「映画は監督のもの」だし
ソン・ガンホ氏は、それをよくわきまえておられる役者さんなんでしょう
ともあれ…「だから『殺人の追憶』って、僕ね、30回くらい観てるんですけど
俺『殺人の追憶』が…観て…ナンか始まったらもうヤメられなくなるんですよ(笑)」と甲斐さん
「殺人の追憶 製作2003年 監督ポン・ジュノ
1986年から6年間、韓国の農村で10人の女性が殺されたという実話に基づき
当時の韓国を覆った『歴史の闇』を描いた社会派サスペンス」とのクレジットが表示される中
奥さんは、甲斐さんが「映画マニアの中で一番嫌われるタイプっていうのは
『何回、ひとつの映画を観たか?』回数を自慢するヤツ」とお知りになりながら
「いいじゃないねぇ?それだけ熱意があるっていうこと言いたいんだもん!バカヤロ!(笑)」
…の精神でいらっしゃることにクスクス笑いが止まらなかったらしい(笑)
まあ、自分もかなりのヘビーリピーターなので、自虐笑いかも知れませんが…(笑)
「僕、あの『ゾディアック』もそうなんですけど、やっぱりすごいスタイリッシュな映画…
あの…タッチを持ってて、編集もすごく…そういうくらいのスタイリッシュで
まあ、僕はその中にもう当然のようにタランティーノが入るんですけど
『レザボア・ドッグス』の時に、一番最初に黒いシャツ着て黒い…
ま、白いシャツに黒いネクタイ…細い黒いネクタイ…」と話されていると
またまた…「クエンティン・タランティーノ アメリカの映画監督・脚本家・俳優
『キル・ビル』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など名作を生み出した鬼才
長編監督デビュー作は『レザボア・ドッグス』」…とのクレジット
「ギャンブラー7~8人集まって延々喋ってんのって、マドンナの話じゃないですか
あの『マドンナスピーチ』っていうのは、もう最高の脚本だって…
その後みんな…『レザボア・ドッグス』の後にみんな勉強したのね
『こういうことでいいんだ』っていうね
ああいう教科書になるようなものをやっぱり見せて行く…
ナンか、僕、映画愛に溢れてるというのは、今、おっしゃったみたいに
自分の感覚を宣言しながら、どれだけ観やすい映画…
しかも年代を選ばない、しかも国を選ばない…一番大事なことだと思うんだけど
今回、アカデミーで『長編外国語映画賞』じゃなく『国際長編映画賞』になったじゃないですか
まあ、あれは、Netflixの影響とか、色んなことあると思うんだけど
それだけじゃなくて、もう世界の壁、取っ払わないと
もう映画を理解するのがムリになるんですよね
それはもう『ROMA』がまざまざと見せつけてるじゃないですか
『ROMAってなに?ローマじゃないの?』っていうね
『えっ!?メキシコにあるローマなの?』って…知らないもんね(笑)
でも『グリーンブック』もそうだし、そういうようなことを、どんどん僕に教えて貰える
…っていうのが、まああの…世界の映画なんで…」と話されたトコで
ようやく?「グリーンブック」の話題になって参ります(笑)
ちなみに…「国際長編映画賞 アカデミー賞の中の1つ
アメリカ以外で製作された英語以外の言語の映画賞
2020年第92回アカデミー賞で外国語映画賞から国際長編映画賞へ改称された」…と
「ROMA/ローマ 製作2018年 監督アルフォンソ・キュアロン
メキシコシティで育ったキュアロンの半自伝的な物語で
中流家庭とその家政婦の日常が描かれている」…というクレジットは出たものの
「ゾディアック」はスルーされてました(苦笑)