「アメリカは、4Kを飛び越して8Kになってた」という話をなさってましたが
この「K」は「千」を意味する「キロ」の略で
フルハイビジョン2Kは、横に約2千個の2百万画素
4Kは約4千個の8百万画素、8Kは約8千個の3千3百万画素…って
そりゃ「人間が視覚では捉えているが意識していないようなレベル」…
例えば「張り手を受けた力士の肌の赤らみがくっきり見える」とか
「宝石などのきらめきが、よりリアルに映る」とか
「大きな舞台を遠目に撮影しても、壇上にいる人物の表情がぼやけず
細部まで鮮明に映し出せる」…との説明にナットク
野球やサッカーの中継では「ゲーム全体を俯瞰しながら
同時に個々の選手の動きも明瞭に捉えられる」そうだし
テレビ通販会社の広報担当の方は
「より実物に近い形で、質感や色合いを伝えることが出来るため
商品が届いた時と、テレビで見ていた時のイメージの差が最小限になれば
返品率の低下に繋がるはず」と期待なさっているみたいです
まあ、我が家は新聞のコラムに書かれていた…
「実際はどんなに綺麗かと想像する必要すらなくなったか?
本物に出会った時の感動をとっておくことが出来なくなるのは少し寂しい」
…との一文に一票かな?(笑)
ともあれ…現在は、民放のスポンサーの関心が低く
本来の4Kの画質が流れるのは、1日に1割くらいで
残りは、2Kの番組を4K相当の画質に補強して放送しているらしいし
4Kテレビの保有率もまだ1桁台で
ただでさえ、テレビ離れが進んでいる中
買い替えなどによる普及がどれだけ進むか疑問視する声も…
ただ、8Kは「究極の2次元」と
呼ばれ、高精細化の到達点とされていて
8K以上に高精細な映像が実現したとしても
人間の目では、もはや8Kとの違いを認識できないようですし
そういう意味では、同じ買い替えるなら…と
お考えになる方も少なくないんじゃないかと…?
さて、よりクリアな音やリアルに近い映像が楽しめたり
「体験」を重んじる傾向があったり
ぴあの矢内社長によれば…
「人に感動を与えるのは唯一その場にしかない『生』のもの」…という昨今
生身の人間が観客の前でパフォーマンスを披露する「音楽」や「演劇」は
その「ライブ感」を特徴として来た訳ですが
ついに、インターネット上の仮想空間にも「劇団」が誕生したらしい
「バーチャル劇団まぼろし座」は
演者が、VR世界に自分のアバターを作り
部屋の中にセンサーを設置して、PCの前で演技をすると
動きを追尾する装置と内蔵マイクで動作と声が反映されるのへ
舞台装置を加えて、擬似的な劇場空間を生み出すんだとか…
座長のトラオム・ホッフヌングさんによれば…
「VR空間の表現には、物理的な制約がない
特殊効果も使えるし、舞台の構造や衣装を変えるのも自在
現実の劇団では、稽古場に集まる手間もかかるが
『まぼろし座』は稽古もVR空間
PCさえあれば、どこからでも参加できる」…そうです
大学時代に所属されていた劇団では
団員が自腹を切る資金難に悩まれていたのが
仮想空間では、劇場や稽古場はもちろん、資材の費用も不要で
ネット上には、舞台のセット作りや衣装のデザインなどに長けた賛同者の方々がおられ
プログラミングや編集など、いわゆる裏方の皆さんが正式な団員で
作品の出演者は、制作のたびにSNSで募集
トラオムさんやユーチューバーの方々が稽古をつけ、演出なさって
出来上がった作品を動画サイトで発表する
…という形を取っておられるみたいだけど
専用の装置を付ければ、VR空間に入った視覚効果が得られ
多くの観客が一度に見る環境が整えば
「生上演」も可能なんだとか…
劇団「青年座」主宰の劇作家・平田オリザさんは
ロボットと人間が共演する舞台を作られ、世界十数ヵ国で上演なさっていて
「ロボットも観客を楽しませることが出来た
演劇は、生身の人間がやるから面白い訳ではないのだと感じた
人が人に何かを伝えようとする行為は
全て演劇だというのが僕の立場
VRなどの技術によって、今まで演劇に加われなかった人も参加できる可能性が広がる
券を買って劇場に赴く現代の構造も、この数百年に成立したもの
演劇自体は残るが、そのシステムは変化し得るものだという思考の整理をするべきだ」
…と、おっしゃっているんだけど
仮想空間での表現の是非はさておき
「生」で体験する、その場にいる人々と感動を共有する
…といった点が「ライブ」の醍醐味というか
拍手や歓声、笑い声や固唾を飲む音など
観客のリアクションも、ひとつの舞台装置でしょうし
演者の方の汗が滴る様子や、場内の熱気、空気の匂いといったものも
その場にいないと判らないんじゃないか?と思ってしまうのは
昭和の古い人間のヒガミなのかなあ…(苦笑)
それとよく似た感覚を覚えたのが「eスポーツ」で
当初は、それこそ「スポーツ!?いやいや、ゲームでしょ!?」って感じで
「スポーツは、身体を使って、汗を流して、技を競い合うものなんじゃないの?」
…とシンプルな疑問がふつふつ状態でした(苦笑)
でも、海外では、高度な判断力を求められる
「スポーツ」として認知されつつあるようで
瞬時の判断や動きが勝敗を分けることも多く
また、長時間、集中し続けるための体力が求められるらしく
筋力トレーニングを欠かさない方もおられるみたいですし
直接、体をぶつけ合う訳じゃなくても
「一定のルールに則って、勝敗を競い
それを見た観客が熱狂し、会場が盛り上がる」という点では
いわゆる「スポーツ」と同じ…という考え方もあるとおっしゃる方もおられたり…
もっとも、ゲーム障害にかかる危険性や
バーチャルと現実の境界が曖昧で
人の痛みを感じる感受性が鈍くなる傾向などには注意が必要でしょうね
ただ、やはり「スポーツ」と呼ぶには、少々抵抗がありますし
オリンピック競技に加えるのではなく…って
そもそも、オリンピックの開催時期やら競技時間の前倒しやら
みんなアメリカさんのご都合に合わせてる上に
将棋やチェスみたいな独自の大会で競い合って頂きたいなと思っております