甲斐よしひろ 愛ろく4ツアーもろもろ2(ネタバレあり) | ボクの奥さん

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ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

1978年、甲斐バンド時代にリリースされた
甲斐さん初のソロアルバム「翼あるもの」と
それから25年後に作られた「翼あるもの2」では何が違うのか?と
資料を漁ってみると…「25年ぶりに2度目をやる訳だから
以前にやっているカバーアルバムは意識せざるを得ない、良い意味でね」と甲斐さん

「それで、ずっとキーワードを何か作らなきゃダメだろうなと考えていて
『手垢のついてない曲』というのをキーワードにしたんです
『みんな知ってる曲なんだけど、誰もカバーしたことのない』
裏を返せば、それくらい『オリジナルが強烈』だというものを考えて…
そういう曲はカバーしづらいんですが
ということは、先入観がない訳で
中身が良かったら、効果は倍増な訳だから…」と話されてるんですが

「翼あるもの」を踏まえられた上で…とのスタンスはともかく
「手垢のついてない曲」をセレクトされるのは
去年の甲斐バンドツアーの「目玉」の1つでもあった
【非情のライセンス】もそうでしたし
そこは、基本的にずっと変わっておられないんじゃないかと…(笑)

そうそう!その【非情のライセンス】をカバーされたことについて
「バンドの現在を伝えるのに、オリジナルも良いんだけど
カバーの方が伝わりやすい」といった説明をなさってましたが

「翼あるもの2」の企画立ち上げに関しての質問に
「まず、オリジナルアルバムを出すのか?それとも、カバーを先にやるのか?
どっちの順番が良いか考えた時に
コアなファンは、どっちの順番でも理解できると思ったんだけど
一般のリスナーとか、メディアに対しては、まずカバーだろうと…
レコード会社もプロモーションしやすいだろうし
一般的にも伝わりやすいだろうっていう…」

…とお答えになっていて、愛ろく4ツアーのカバー責め(笑)は
甲斐バンドファンやコアなファン以外の方にも
もっと「甲斐よしひろ」を聴いて欲しいという思いが込められてるのかな?とか
じゃあ、来年の甲斐バンドツアーは、オリジナルなのかな?とか…(笑)

ただ、この「翼あるもの2」には
甲斐さんが、一番最初に候補に挙げられたという【八月の濡れた砂】や
【「祭ばやしが聞こえる」のテーマ】【満州娘】といった
「手垢のついてない曲」が取り上げられている一方で

「今、30代の人間も『ああ、知ってる知ってる』
という感じの曲も入れないと…」とのお考えから
【歩いて帰ろう】や【そして僕は途方に暮れる】など
比較的「手垢のついた(笑)」曲も収録されていて
この辺りに「25年」という年月の間に
聴き手の年代の幅が広がったり
CDの売り上げに翳りが見えて来たり…といった時代背景の変化が感じられ

また、当初リリースの予定も未定のまま自主制作された「翼あるもの」は
甲斐さんのお好きな曲、歌いたいと思われる歌を
その第2弾よりも制約がない分、自由に選ぶことがお出来になったんじゃないかと…?

ともあれ…「だけど、それだけじゃダメで
『カバーアルバムとは何か』というと
綺麗な裏切り方が出来てるかどうかでしょ?オリジナルとも違って…
大事なのは綺麗な裏切り方だから
サウンドは斬新じゃないとね、アレンジというか…

聴き手を飲み込むようなところもないと、ダメなんですよ
だって、僕のオリジナルを知ってる人たちが聴く訳じゃないですか
そしたら絶対比べるよね
でも、始まった瞬間に『あまり原曲は損なわれてないけど違うな』
っていうのが一番美しいでしょ?」と甲斐さん

もっとも、甲斐さんの声で歌われたら
たとえ、アレンジなしの完コピだったとしても
違う曲に聞こえるような気が…(笑)
…と、思っていたら、この「翼あるもの2」の制作は
シリドリツアーと並行して進められていたらしく

この「バックのサウンドも歌い方も全然違ってるのに
受ける感触は、すごくオリジナルに近い感じ」を狙って作られたアルバムは

シリドリツアーで「バックのサウンドの符割りとか
それぞれのパートの演奏は全然違うことをやってるのに
僕が歌ってみたら、オリジナルに近い感触を与えるってことを
ツアーをやってる中で、はっきり掴んだから
『あっ、こういうやり方で良いんだな』って確認した」ことが影響しているそうで

と、なると、奥さんが「翼あるもの」のアレンジのまま
愛ろくバンドの中で符割りされたんだろうと言ってる曲も
実は「全然違う」ことをなさっているのかなあと…?
その「巧妙さ」を聴きわける術もなく
あーだこーだ書かせて頂きました(苦笑)

余談ですが…同じ資料の中で、今ツアーのセルフカバー曲
【赤い靴のバレリーナ】についても話されているのでご紹介しますと…
「松田聖子さんに提供した曲は
松田聖子さんをコピーしました」と甲斐さん(笑)

「俺、ヒドイもん(笑)ナンか鼻歌でカセットに録ったような感じで
(先方に)渡してることが判明して『ひでーなー』って…(笑)
よくこんなのチャンと起こしたなって思うもん
それはもう僕が提供した時より、ものすごく上手いんですよ
松田さんは、僕の10倍くらい上手い
だから、彼女のコピーしてます(笑)
だって、道筋は彼女が作ったんですから…」と話されてますが

ご自身で作られた曲でも、いったん手を離れて
歌われた方の色に染まった曲を
「じゃあ、それを僕がもう一度やろうとした時には
たぶん、違う歌い方をすると思うんだよね」とおっしゃる甲斐さんが
「コピーしました」って、やはり聖子さんってスゴイ歌い手でいらっしゃるんですねぇ