NHKの「ミュージック・ポートレイト」は毎週欠かさず
…という訳ではありませんが、楽しみな番組の一つです
出演者の方の「人生で大切な音楽」が
5曲ずつ2週に渡ってエピソードと共に紹介されるという内容で
以前に二階堂ふみさんが、甲斐バンドの【HERO】を
3曲目…中学時代の曲に選ばれてたけど
他にもデビッド・ボウイやセックス・ピストルズなど
「ホントに21歳?(笑)」ってリストでニヤリとしてしまいました(笑)
で、奥さんご贔屓の吉田鋼太郎さんと藤原竜也さんが番組収録されたのは
奇しくも、蜷川幸雄さんがお亡くなりになる直前らしく
今も大事に保存してあります
この日の藤原さんの表情や過去の写真、舞台映像を観て
「あっ!今のこの顔、若い頃の甲斐さんに似てる♪」などと
キャイキャイうるさいこと(笑)
その藤原さんの原点の曲は【ラブ・イズ・オーヴァー】
3人兄弟の末っ子の藤原さんが、家を出て東京で生活されることになった時
お母様が歌って下さったそうですが
当時は意味も判らず聴いておられたのが
後になって「母親が最後に子供に歌う曲でもないな」と藤原さん(笑)
でも、甲斐さんは上京される前夜に
普段、歌を歌われたことのないお母様が
【満州娘】を歌われたことを嬉しく思われたんですよね?
吉田さんのお母様は、吉田さんが幼い頃から虚弱体質でいらしたため
精神面だけでも強くしないと…とカトリック系の小学校に入れられたり
「歌わずにはいられない」とギターに夢中になる我が子を心配なさって
そのギターを叩き割られたり(汗)
全寮制の男子高に入学が決まったら
吉田さんを楽器店に引っ張って行かれ
「好きなの買っていい」とかなり高価なギターをプレゼントされたり…と
お二人とも15歳くらいから、親元を離れておられるんですね
吉田さんによると…
ギターを割られた時に芽生えた殺意は(笑)その時に消えたそうです
高校時代の吉田さんの曲は【Yes-No】
「オフコースばっかり、ホントに歌詞が女々しい(笑)」と吉田さん(笑)
1980年の曲とお知りになって、藤原さんいわく…
フジワラ、まだ生まれておりません(笑)
奥さん的には、この曲はさておき(笑)
吉田さんが蜷川さんの舞台のエキストラを勝手に(笑)辞められ
最初の結婚生活が破綻された頃に聴いておられた【プカプカ】
…生ギターで弾き語りをなさる吉田さんに
藤原さんから「いっつも歌うんですよ」とのツッコミ(笑)…や
その後、蜷川さんの舞台で主役に抜擢され
本場イギリス、シェークスピア演劇の聖地と呼ばれる劇場に向かわれる際
「失敗は許されない」という緊張や重圧に追い詰められ
ふと、小栗旬さんが聴いておられたiPodを借りられたら
聴こえて来たのが、徳永英明さんがカバーなさった【駅】だった
…「甲斐さんじゃないんだ(苦笑)」とは洩らしましたけど(笑)…に食いつき
アメリカン・ニューシネマの話や
「憧れの女性像」の話からの下田逸郎さんの【セクシィ】(笑)
斉藤哲夫さんのデビュー曲【悩み多き者よ】などなど
甲斐さん系列(笑)の選曲に大騒ぎでした(笑)
9曲目までは、実際にその当時、その年代に
よく聴いたり歌ったりした曲を挙げられるんだと思われますが
「人生最後に聴きたい曲」は、ナカナカ難しいんじゃないかと…?
まあ、甲斐さんも「日替り(笑)」だとおっしゃってますしね(笑)
続いて、BSの本放送は観てないけど
同じくNHKの「The Covers傑作選」の中から…
「沢田研二・阿久悠の世界」を
「1966年生まれの男たちが歌う」というテーマで
田島貴男さんが【勝手にしやがれ】
斉藤和義さんが【ダーリング】
そして吉井和哉さんが【サムライ】をカバーなさっていたんですが
あまりに好き過ぎて、原曲をイジレないというか
良い意味で壊せないというか
3曲とも、大野克夫さんのメロディそのままというか…(苦笑)
まあ、田島さんは「アレンジせずに原曲のまま」でのご出演を
マイルールになさってるらしいんだけど(笑)
オリジナルと勝負すれば、そりゃオリジナルが勝つでしょ(笑)
まして相手はジュリーなんだし…(笑)
番組MCのリリー・フランキーさんも
「田島さんは完コピなんだけど、これだけ違うか?(笑)」と
歌いかたの方を重視されていたり(笑)
【ダーリング】は「男が女性に[ここに座ってくれ]
[何をしてくれ]って言ってるだけの歌で(笑)
そういう男のダンディズムは、ジュリーが歌えば成立するけど
俺が言ったら[何言ってんの、アンタ]って言われる」と話されてました(笑)
逆に、井上陽水さんがカバーされた
宇多田ヒカルさんの【SAKURAドロップス】は
「全く原形の雰囲気さえ残ってない(笑)
ブラジルの音楽番組で移民のミュージシャンが歌ってるみたい」と…(笑)
ただ、その後の「女性アイドル特集」を観て
男性の方は、女性曲のカバーの方がやり易いんじゃないかと…?
まず、キーが違うから?大胆なアレンジをなさってる方が多く
ウルフルズは、キャンディーズの【春一番】を吉田拓郎さん風に(笑)
渋谷すばるさんは、松田聖子さんの【Sweet Memories】をジャージィに
怒髪天は、榊原郁恵さんの【夏のお嬢さん】をダミ声、巻き舌の任侠風に(笑)
…と、日本語が判らない方が聴かれたら「別の曲」と思われるくらい(笑)
そうそう!新司会の仲里依紗さんが
ドラマの中で、ピンクレディの【ウォンテッド】を
一人で歌われたことがあると話されると
「どんなドラマ出たら、そんなことに…?」とフランキーさん(笑)
でも、そのドラマってNHKの「逃げる女」なんですけど(笑)
おまけに【天才バカボン】も熱唱なさってましたけど…(笑)
甲斐さんのトリビュート・アルバムでも
完コピから原形をとどめてないものまで色々ありましたが(笑)
奥さんによれば、甲斐さんの声じゃない時点で
もうすでに「違う曲」なんだとか…(笑)
ともあれ、福山雅治さんが「どれだけ止めても(笑)」
【銭形平次】を「あれだけ本気で(笑)」歌われたり
森山直太朗さんが【夢芝居】を歌われる際に
「拍子木からのスタンバイのポーズが腹立ちますね(笑)」と言われたり
一青窈さんの【つぐない】は
「スタジオ中が濃いスナックの雰囲気に包まれ
この店出たらフツーには帰れないな(笑)」と思われたりするのも
昔の原体験やその時の風景を思い出して
「この曲をやりたい」「カバーしたい」という気持ちが
溢れてるからじゃないか?とフランキーさん
甲斐さんも「曲を聴いただけで、その時にタイムスリップする」とか
「その時の光景が目に浮かんで、気持ちが持って行かれる」とおっしゃってました
そうそう!田島さん(というか、オリジナル・ラブ)や斉藤和義さん
福山雅治さん、一青窈さんだけでなく
他にも【異邦人】を歌われたEGO-WRAPPIN'や
【スローバラード】のエレファントカシマシ
【さらば恋人】をカバーされた横山剣さんなどなど
偶然とはいえ、甲斐さんがカバーなさった曲の
オリジナル・シンガーの皆さんが大勢、出演なさっていて
「消去」するかどうか思案中です(笑)
余談ですが、大瀧詠一さんによると…
「カバーとは評価なんですね
評価なきカバーは無意味ですし、時には醜悪でもあります
選ぶという行為を一般の人は簡単に思われるかも知れませんが
時には創造行為ともなりますし、創造以上のこともあります」
また、佐藤剛さんは【ダイナマイトが150屯】についてのコラムで
「日本初の成功したロックンロールのオリジナル
土着ロックの最高傑作」であり
20年以上経って「ビートの効いたロックンロールにアレンジし
新たな命を吹き込んだ」甲斐バンドは
「歌詞の一部を改変し、小林旭を知らない世代にまで伝えた」
…と記されてますが、前述しました
「原曲のままでは、オリジナルには勝てない」というのには
「オリジナルを知っている」ことが前提条件で(笑)
甲斐バンドの【ダイナマイト…】を聴いた後に、小林旭さんの曲を聴けば
歌詞の内容も曲調も「古くさい」感じがするでしょうね(苦笑)
でも、甲斐さんは「後出しジャンケン(笑)」でも
かなり勝率が高いと思うのは
オリジナルの良いトコはそのままに
「切り口」や「味つけ」で素材を引き立て
それを甲斐節でご自分のもののように歌っておられるからじゃないかと…(笑)
【恋のバカンス】をレゲエに、【青いリンゴ】をスカに
【あばずれセブンティーン】をブギに…は、思いつくかも知れませんが
やはり、甲斐さんのあの声でないと落ち着かないような気がします