セッション(おまけ) | ボクの奥さん

ボクの奥さん

ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

我が家では、まだ絶賛上映中(笑)なので
この映画をご覧になった皆さんの感想を知りたくて
ネットで探して読んでみると…

「映画代をケチって、観るのを止めようかと思った
昨日の自分を殴ってやりたい(笑)」と記された方もいらっしゃれば

「レビューを読んで、音楽映画ではなくスポ根映画だと知り
観る気が失せた」とおっしゃる方も…
ある意味そうかも?…おられ(苦笑)

どうやら、ジャズの専門家の方?と
映画評論家の方の間で論争もあったらしく
その全てに目を通した訳ではないものの
どちらの分野にも素人の立場から言わせて頂けば

ロッキーを観て感動しているところへ、ボクシングのプロから
「スタローンはボクシングが下手だね」と言われたらいい気はしない
…というご意見と

師弟ふたりだけに視点が置かれた演奏シーンは
観客や他のメンバーをないがしろにしていて何が「セッション」だ
…という趣旨の言葉が印象的でした

ボクがこの作品を観て、イチバンに考えたのが
「プロのミュージシャンの方は
この映画をどう思われたのかな?」ということだったので…

あっ!もちろん、甲斐さんと松藤さんがセイヤングで話されていたことも
興味深く聴かせて頂きましたよ(笑)

音楽やスポーツに限らず、どんな職業やどんなジャンルの映画にしても
「その道のプロ」の目には「所詮、フィクション」
と、映るであろうことは想像に難くないでしょ?

だって、日本映画の刑事モノなんて
素人目にも「アリエナ~イ!」ことがいっぱいだし(笑)
まあ、だからこそ警察からクレームが出ないのかも知れませんが…(笑)

ともあれ、この映画の特典映像には
レッチリのチャド・スミスを始め、ケニー・アロノフ
ピーター・アースキンなど世界の名だたるドラマー達が
インタビューに答えている映像が収録されていて
これが、なかなか面白かったです♪

音楽やドラムとの出会いにしても
「音楽一家に生まれた」方や「兄のレコードを聴いてよく怒られた」方
「父がクラリネット奏者だった」方に

「音楽雑誌やレコードがいっぱいあって、常に音楽が流れていた」方
「4人兄弟で音楽の道に進んだのは自分だけ」という方…など
ちょっと甲斐さんのご幼少期に重なったり(笑)

「子供の頃から、雑誌やゴミ箱、ポリバケツを叩いていた」
「36ドルでドラムセットを買ったが、説明書は捨てた」

「ギターもベースもダメで、ドラムをやったら簡単だった」
「聖歌隊にいたけど、パンクが楽しそうで
スキルは高くないから私にも出来ると思った」などなど

甲斐バンドのデビューが決まってから
「初めてスティックを持たされた」松藤さんがご覧になったら
「ええっ?!」とおっしゃいそうなコメントが並んでいたり…(笑)

奥さんによると、松藤さんはサンストで
同じ初心者でも、ギターなら「ジャラン」と鳴らすだけで
「おおっ♪」とそれなりに気分が高まるけど
ドラムは「ドスン、バタン」って
「何が面白いんだ?こんなもんと思った」と話されていたらしい(笑)

大森さんから「もしかしたら、ドラムもやって貰うかも知れない」(笑)
…と、予め「お断り(笑)」のお言葉はあったものの
「騙された」「困った」と思われたのも無理ないですよね(苦笑)

でも、このインタビューの中に「ホントはギターがやりたかったけど
ドラムの先生しかいなくて…(笑)」と話されてる方がいらして
色んな出会い方があるんだなあと…(笑)

ただひとつ言えるのは、皆さん「プレイしたい」と思って
ミュージシャンを目指された方ばかりで
甲斐さんのように「ハードリスナーが、たまたまミュージシャンになった」
という方は、やはり珍しいのかも知れませんね(笑)

そうそう!「ドラマーあるある(笑)」といえば
「持ち運びが大変」がダントツみたいで
「部屋の中でさえ気軽に運べない」に始まり

ライブが終わった後、クタクタに疲れていても
地下鉄で「シンバルだけ」「スネアだけ」と「持ち帰るのが大変だった」とか
「車がないと話にならない」けど
「ニューヨークで車を持つのは難しいから、ロスに引っ越した」とか(笑)

また「ドラムを持ったままでは、税関が抜けられなくて
慣れないドラムで演奏しなきゃいけなかった」とか

「会場で組み立てる時にチェックすることがいっぱいでウンザリ」
「オーケストラのウォーミングアップ中には、ドラムに触れられない」など

ライブでの存在感そのままに
ドラムを取り扱う方にとっては、正に「存在感ある」楽器みたいです(笑)

奥さんは、薬師寺ライブの前日リハーサルで
佐藤強一さんが物凄く時間をかけて
ドラムチェックをなさっていたことや

照和ライブで【裏切りの街角】の時に
松藤さんが、ジャラさんと交代されるのに手間取られたのを
甲斐さんが「早くしろよ」とおっしゃいつつも
「人のドラムって叩き難いんだよね」と
話されていたことを思い出したという

チャド・スミスは、タムの数が増えてドラムセットが巨大化した頃
たとえ使わないスネアがあったとしても、セットを変えるのではなく
「演奏方法を変えるのは、音の反響が変わるからだ」と説明し

「たまに小さいセットで演奏すると
空振りしたりして楽しい(笑)」と笑っていたんですが

必要最小限に絞らざるを得なかった照和のドラムセットは
それまでの35周年ツアーのセットに慣れておられたお二人には
「空振りしろ(笑)」と言わんばかりだったんじゃないかと…?(笑)

それはさておき…この映画は監督自身の経験を元に作られたそうだけど
JKが演じたフレッチャーほどではないにしろ
演奏中に後ろから「バトンで肩を叩かれる
それが、少しずつ強くなり、足でリズムを取り出す
非常に厳しくて、恐ろしく頑固な教官がいた」り(汗)

「威圧的な先生が好きだ。やる気に変わるから」という方や
「考えつく限りの罵倒を思い浮かべて叩き続けた」という方がいらしたり

「いきなり肩を小突いて反応を見るバンドリーダー」は
「もっと出来ないのか?1回目とは違う演奏をしろ!」とか

「俺が考えている時には、頭の中で口ずさむな!」などと無理難題を課し
「異様に厳しく要求が多いため、精神的に追い詰められた」方も…(汗)

あながち「フィクション」とばかりは言えないようですが(汗)
もし「叱られて伸びる子」じゃなかったら?…と考えるとコワイですね…

最後に「格言」との質問に対する
「シビレる言葉」をいくつかご紹介しましょう

「誰も見てないところで、必死で努力できる人が成功者」
「車を持て!良い助言だろ(笑)」
「新しいことにアンテナを張る。40歳になっても化石扱いされないように」

「好みはあれど、優れた音楽に優劣はない
若い内から色んな音楽を聴いた方が幅が広がる」

「グリップ、楽譜、スタイルやバランスは、半分に過ぎない
半年間、一緒にツアーを過ごすには
腕は落ちてもチームのためにやれる人を選ぶ」

「一流の人は、人の話を聴くし、会話が出来る」
「今になって、やっとコツが掴めて来たと思う。この仕事には終わりがない」

「引退はしない。きっとスネアに突っ込んで最期を迎えるよ」
…音楽に「選ばれし者」の言葉、深いです