「折々のことば」からシビレる言葉をご紹介…と言いつつ
甲斐さん検索エンジンにヒットしたものばかり抜き出しておりますが(笑)
今回もまずは「星の王子さま」でお馴染みのサンテグジュペリの言葉から…
「完璧が達せられるのは、付け加えるものが何もなくなった時ではなく
削るものが何もなくなった時である」
芸術論としても人生論としても「名言」とされてますけど
甲斐さんは、甲斐バンド時代の「ハードボイルド」な歌詞に始まり
解散後は「3ピース」や「ロッキュメント」「アコギツアー」等で
音数は少なく、でも太くグルーヴのある音を追求され
削ることで「素」が際立って来るという
オソロシイ(笑)活動を続けておられますよね
詩人の長田弘さんも「一人の日々を深くするものがあるなら
それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで
どれだけ多くの言葉でではない」と話され
まず言葉を選び、表面のカビを落とし、言葉を正しく削ってゆく
言葉が透き通って来るまで削った後
言葉の意味を沈めて、黙って濾し取る
そうやって贅肉を削ぎ取り抽出された
「立ち止まらなければ、ゆけない場所がある」という一節は
確かに深イイですねぇ…くぅ~っ!(笑)
奥さんは「江國香織さんの書かれる文章が素晴らしいのは
言葉の選び方の繊細さ、完璧さに尽きる」と聞いたことがあるらしく
江國さんは「一番ぴったり来る言葉を慎重に選ぶだけでなく
漢字なのか、カタカナにするのか、その表記の仕方にまで
心細やかに書き綴っている」んだとか…
甲斐さんが「松藤甲斐」のアルバムをプロデュースなさった際
江國さんに松藤さんが作られたメロディを渡されて
その曲のイメージから江國さんが書かれた歌詞のタイトルが
「かなしみがすきとおるまで」
甲斐さんは、全部「ひらがな」なんだよねぇと
「マイリマシタ」感満載でおっしゃってたけど
その後、ご自身の曲に「ひかりのまち」というタイトルをつけられ
「非常に気に入ってる」と話されてました(笑)
一方で、超!偉大な女優・杉村春子さんは
「何が足りないのかっていう風に思う訳です、女が女をやるのにね」と…
女を演じるとはどういうことか?
女のリアルを捉えるためには、意識を研ぎ澄ませなければならない
自然のまま、あるいは惰性で女でいたら、女の本質は見えて来ない
本質を捉えるには、余計なものを削ぎ落とさねばならない
そういう意味での虚構が女優業には必要だとおっしゃってます
これって「人は女に生まれない、女になるのだ」と同じく
一般の女性にもオネエの方にも当てはまるんじゃないかと…?
まあ、我が家の女性はすでに「おっさん」化しておりますが…(笑)
続いては「折々のことば」で、今年最も支持された言葉
「ちちんぷいぷい」でお馴染みの毎日放送アナウンサー・西靖さんのお父様が
昔、西さんに何度も言い聞かせておられたという
「人と違うことをして目立つのは誰でも出来る
人と同じことをして秀でなさい」
就職先を選ぶにあたって「自分にしか出来ないこと」は何か?と悩んでも
新入社員に「その人にしか出来ないこと」を任せる会社はない(笑)
誰にでも出来ることをさせ、どんな工夫や努力をするかを見て
何を任せられる人間かを判断するんだと…
ちなみに、ボクの知り合いの人事担当者によると…
日程的、技術的、経済的、そのいずれか
または全てにおいて厳しいオーダーを与えた時に
「無理です、出来ません」と言うか
「無理かも知れませんが考えてみます」と答えるか
結果は同じ不可能であっても、評価は格段に違うそうで
後者の返事をするのは、専門課程や技術系出身の方が特に多いらしい
「職人気質」というのは「こだわり」を持つ云々より
不可能なことをナンとかしたくなる好奇心から育まれるものかも知れません
また、色川武大さんは「生地がズルイってことは、器が小さいってことだ
会社でも麻雀でも新米は自分を出さずにじっと眺めること
頼りなさそうに映っても、小狡くないと認められたら及第」
「まず要領だなどと考えたら、スケールが縮こまる
後は、ひたすら正攻法で攻めると
不思議なことに助けの手も伸びて来る
大切なのは人としての素地がヨコシマでないことだ」と話されてます
さすが「雀聖」と呼ばれた方のお言葉は
「新米」だけでなく「古代米」にも通じるものがあり、耳が痛いです(苦笑)
労働経済学者の玄田有史さんも
「大きな壁にぶつかった時に大切なことはただ一つ
壁の前でチャンとウロウロしていること」(笑)
越えられない壁に直面した時、うずくまっていないで、その前をうろつくと
壁の下に小さな穴が見つかり、トンネルが開くかも知れない
ヘリコプターが上空から見つけてくれるかも知れない
希望は、ムダとか損とかいう計算の向こうに見つかったりするものだと…
確かに、クジ運が悪い我が家の甲斐さんファンには
強運な甲斐友さん達から助けの手が伸ばされることが多いんですが
それは、ムダとは思いつつ足掻いている姿が
チャンとウロウロしてるように見えるからなのかなあと…(笑)
本当に有難いことですm(__)m
折しも名古屋のライブで甲斐さんがおっしゃったという
「人生にムダなことなんてない」という言葉は
「ムダなことをやるのが長続きの秘訣」と表裏一体
「がばいばあちゃん」の「人生は死ぬまでの暇つぶしやから
暇つぶしには仕事が一番ええ」も
かつて甲斐さんが「一生の中で働いてる時間が占める割合はかなり大きい
それなら、好きだと思える仕事をしている人間は幸せだよね」と対になってます
ボクが、キツイだのツライだのと言いながら
会社は辞めても仕事を辞めたいと思ったことがないというのは
幸せなことだったんだなぁと…(笑)