甲斐さんは、甲斐バンドで春・秋50本ずつのツアーをなさってた名残りなのか?
夏と冬は休み…特に『年末から1月にかけては仕事をしない』と
決めておられたそうだけど
2回目のソロ活動に入られてから
『違う炎が炸裂してんの(笑)』と甲斐さん
1月14日の武道館ライブについて…
曲をきっかけにして、ご自身のアイデンティティに立ち返った
それもヘビィに感じることなく
新たな視点で『今』を見つめることが出来たと話されてます
すぐにライブ映像の編集に取りかかられたらしく
その勢いのせいもあって寝つけずにいらした時に
震災の第一報をご覧になったそうだけど
この時すぐにご家族を起こしにいかれたというのが甲斐さんらしいなあと…(笑)
甲斐さんいわく…
ひとつの都市が壊滅するってことは、他人事じゃないんですよ
結局、真綿で首を絞められるようにいつか僕らにも降りかかって来るんです
ライブ映像のラスト曲【破れたハート…】の
『生きることを素晴らしいと思いたい』という部分は
当初、横からのショットが仮編集されてたのを
正面からのショットを探して差し替えられたらしい
震災から来る何かがそうさせたんだと思う
この歌詞を書いたのは、勿論僕個人のメッセージだった訳だけど
もうこの時点では、個人のメッセージじゃないなって感じたと甲斐さん
3月8日にはチャリティ・イベントとしては最大規模の武道館ライブに参加され
鎌田ジョージさん、武藤祐生さんと共に
【漂泊者】と【破れたハート…】を歌われたり
渋谷公会堂での石川よしひろさんのラジオイベントでは
お一人で【風の中の…】を、石川さんと【破れたハート…】を歌われたそうだ
奥さんは、どちらも見聞き出来なかった
…というより、甲斐さんの活動自体を知らなかったみたいだけど(苦笑)
その時、甲斐さんが考えていらしたのは…
ライブに来てくれた人には、心から楽しんで欲しい
その瞬間はエンターテイメントに酔いしれて貰って
帰る道すがらに、楽しむことがどれだけ幸せなことなのか
大きな心根のところに立ち返って貰うだけでいい
それで何かアクションを起こさなければと思ってくれれば…
ご自身も、もしこの仕事をしてなかったら
どういう思いで震災のニュースを見てたんだろうと考えてゾッとしたと話され
『あれだけ大変な目にあっても人間ってすごいな』ってものを見せられた時に
俺たちは何やってんだろうって考えて
駆り立てられる部分はすごく大きいとおっしゃってました
その影響と共に、21周年の武道館ライブの選曲をなさる際
40曲ほどリハーサルされたのにセトリに入らなかった曲は
広いスペースでは充実感が得られない曲だと気づかれたこともあって
『ロッキュメント』の企画を立ち上げられたそうだ
日清パワーステーションで3ヶ月連続・6DAYS
月ごとに曲を変え、ゲストを迎えて至近距離…
本当は四方に客席を…と思われたものの構造上の問題で
三方を観客に囲まれたステージ…で
シンプルなやり方でロックを見せたいと思われたんだとか…
ただ、奥さんは『ロッキュメント』を見てません(苦笑)
震災そのものに対するショックが徐々に治まり、仕事も再開して
少しずつ日常生活を取り戻しつつはあったんですが…
あの年、我が家は夫婦揃って厄年で(苦笑)
周りからは『震災で厄払いできたね』と慰められてたんだけど
当時住んでいた分譲マンションが半壊し
その修理を巡って住人同士がケンケンガクガク
それまで役員しか出席してなかった自治会は大盛況(笑)
このマンションの自治会長は
1年ごとに各戸が持ち回りで務める決まりで
6月に交代することになってました
…で、次期会長に当たっていたのが我が家(笑)
2月からすでに引き継ぎが始まり(汗)
任期を終えた後どころか、今の家に引っ越してからも
何かと引っ張り出されてたくらい煩雑な任務だった訳です(苦笑)
ましてや、任期中は…(汗)
ボクも奥さんも不規則な勤務形態で働いていたため
ご用のある方は、夜討ち朝駆けで我が家を訪れ
遅刻したことは数知れません(苦笑)
奥さんもノイローゼ気味の女性の話し相手になったり
えらい剣幕で怒鳴り込んで来る男性に対応したりで
とてもじゃないけど東京へは行けなかった次第…(苦笑)
この厄年の話をセイヤングに投稿して笑える日が来るなんて
当時は想像も出来なかったです(笑)
そういえば、甲斐さんは【HERO】や【風の中の…】でヒットを飛ばされ
ついでに厄年も吹き飛ばされたのかな?(笑)
それはさておき…
翌年の『ロッキュメントⅡ』についてのインタビューでは
人はみんな自分が少し判りづらくなるとすぐ『実験』って言うでしょ
僕は判りやすいように『実験的エンターテイメント』とか
『エンターテイメントの実験の場』っていう言い方をしたけど
自分では『実験』だなんて全然思ってないんですよ
『ロッキュメント』もエンターテイメントのひとつのあり方なんです
本当に『実験』だと思うんだったら
人前でお金とって見せるようなことはしない
僕はそういう剥き身でリスクのあるようなやり方を
どれだけ定期的に継続してやっていくかが、その人の良心だと思う
メンバー全体がアコースティックな部分を感じながら
ドライブするリスクたるや、緊張感がすごい訳ですよ
それこそがかなりの本質をついてると思うんです