バンドやろうぜ!その4 | ボクの奥さん

ボクの奥さん

ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

ライブ・パフォーマンスは、バンドの変化の過程を
確実に手っ取り早くハッキリと伝えられる一方で

あまりに過酷なツアーは
体力的にも精神的にも消耗が激しく

曲を作っても、それがホントにいい曲なのかどうかも
判らなくなるくらい混乱してくる

そんな状態は果たしてどうなのか?と考えられた甲斐さん

商売だからという気持ちでライブはやれないし
観客のリアクションは刺激にも支えにもなる

といって、ツアーのやり過ぎでガタガタになって
ボロボロのレコードを出す訳にはいかない

ライブで鍛えられてきたバンドだからこそ
やっぱり音が先、レコードが先で
納得いく作品を作った上でステージに立ちたいんだと…

甲斐さんは、観客の反応を見て初めて
曲が完成するとおっしゃってましたよね

初期から残しておられるライブ映像にしても
『BIGGIG』のビデオが、かなりのセールスを記録して以来
他の映像も…というオファーが結構あったらしいんだけど

甲斐さんいわく…
出すとみんな買うでしょ?疑いもなく(笑)

メディアの効果については僕らなりの結論は出てるし
甲斐バンドは、自分たちにとって
本当に必要と思えるものだけを出していくバンドでいい

流行りものは意地でも取り入れないということではなく
イチバン重要なのは、何が甲斐バンドらしいのかってこと
世間的にじゃなく、自分たちの中でね

シングル【無法者の愛】がリリースされた後のインタビューに
珍しく(笑)松藤さんが登場されていたんですが

【漂泊者】みたいなハードなのが出てくるだろうと言われてたけど
それを見事に裏切ったというか(笑)
それがイチバン面白いと松藤さん(笑)

みんなの思ってる通りに生きてたら
僕らの生き方って決まっちゃうからね

僕らは決めたくないし、路線みたいなものを作ってしまうとよくないと思う

甲斐さんによると…

ツアー直前やツアー中にセトリが変わるのも
『やりたくない曲は外す』という鉄則(笑)があったからだそうだ

『歌っても何ら刺激がない』
『これ以上この曲を歌うと自分の手でダメにしてしまう』
『サービス精神が度を越せば、バンド自体が潰れる』など

歌いたくない理由はまちまちでも
バンドにとって正直でいることが
観客に対する誠意だと甲斐さん

まあ、そのおかげで(笑)
ずっとライブのラスト曲だった【100万$ナイト】が
オープニングを飾るなんてこともあったりするんでしょう(笑)

でも、そういう『おどかし』は、観客や外に向けても
バンドに対する刺激としても必要だけど

『やればやるほど首をしめられ
続けていくと抜け出せなくなる』から
やはり変えていかなきゃいけないという(汗)

アップとダウンの時期それぞれを今後に活かせるかどうかは
どれだけ危機感を持っているかだと甲斐さん

音楽をやっていくこと自体は、そんなに難しいことじゃない
だけど、何年もやっていくと
やり方に飽きてきたり、退屈してきたりする

バンドを存続させる辛さとか
そのために自分たちの音楽を続ける難しさは常につきまとうし

スタイルを変化させていく俺たちのやり方には
不屈の闘志がいるんだと…

そういう危機感はメンバー全員が持ってるし
自分の心をどれだけ柔軟にしておくかが大事だよねと話されてます

初めての海外でのレコーディングについては

外国人が聴いて納得できるかどうか?が問題
やりたくない音のミキシングは、やりたくないだろうし
金を出せば『何でもOK!』というような人間には頼まないし…

ボブがガールブレンドを紹介してくれた時に
甲斐さんが喜ばれたのには

ボブが曲を褒めてくれるのは『愛情ゆえ』じゃないかという
一抹の不安があったかららしい(爆)

冗談はさておき…(笑)

それまで自分たちだけでやって来た音作りは
限られた人間でやってるがゆえの限界があったという

曲が強ければ、いい音でも悪い音でもいいと思ってるトコはあるけど
曲を強く感じさせるのはミキサーなんだよと甲斐さん

生き方のアピールは、いつもステージでやって来た
でもやっぱり、いいレコードをプレゼンテーションしないと
何年も生きられないよ

『ボブと一緒にやって、この仕事を10年やれる
一生やれるものを見つけたとハッキリ言える』とおっしゃっるくらい
手応えを感じられたようですが

同時に、このやり方で成功するのかどうか?
成功するまでに2~3年かかるかも知れないとも思われたんだとか…

ホントに2年後やってるか?って言ったら
それは何の確証もない

だけど、やれることと
やれるかも知れないという希望と
やらなくちゃいけないことはハッキリ見つけたから
とても明るくなれるよね

やり方は確立されたにも関わらず
その後のレコーディング時間がどんどん延びていったのは

『自分の中でのOKの基準がキツくなっているから』と甲斐さん(笑)

観客が飽きる前に自分たちが先に飽きないものをやりたい
自分たちが作り上げたイメージや
観客のお望みのバンドを演じるのではなく

自由でなきゃダメなんだという言葉に
『見事に裏切ってみせる』秘訣があったんだなあと…(笑)