甲斐さんが書く詩には『夜汽車』や『汽笛』など
鉄道に関係するものが登場しますよね?
【最後の夜汽車】【暁の終列車】【汽笛の響き】
とタイトルに掲げられた曲や
【二色の灯】【陽の訪れのように】のように
駅を連想させる曲
もちろん【裏切りの街角】【安奈】にも描かれてますけど…
原体験は、甲斐さんが子供の頃
夏休みに預けられていた
田舎のお祖母ちゃん家のそばに線路が走っていて
蒸気機関車や手押しのトロッコが頻繁に通るのを
いつも見ていたことのようだ
だんだんと機関車やトロッコが姿を消して行き
毎年、目の前で時代の景色が変わっていくのを見て
甲斐さんは子供心に
列車は煙吐いて走って欲しいと思っていたという
その頃から夜汽車の汽笛が好きだったようだ
昔、甲斐バンドのツアー中に…
東北本線の寝台車に乗ると
いつも窓の外をジッと見ていたそうだ
窓を開けたら風が吹き込んで風景が一挙に壊れるから
絶対に開けないで外の景色を見ていると
涙がボロボロ出てくる時があったという
甲斐さんいわく…
そうするとガラスに頬をピタッとつけたくなるわけね
そのひんやりした冷たさが
悲しさを和らげてくれるような気がするんだよね
ものすごくカッコよく言ってるけど
悲しい…これはホントなんだ
ちなみに
これは奥さんもやってみたらしい(苦笑)
冬の日本海を眺めていると
訳もなく悲しくなるんだそうだ…
けど、眠れなかっただけなんじゃ…?(汗)
それはさておき、あるインタビュー記事に…
【最後の夜汽車】を書いた時だけは本当に書ききったと思ったね
という甲斐さんの言葉
思いを吐くわけだから
吐き出しきっちゃった時は苦痛になるよ
俺がいい歌だと思うのは吐き出した思いに
できるだけ近いニュアンスを持った作品なわけね
詩を書くというのは生命をすり減らすこと
本当に吐き出しきっちゃったと…ワーッて思った
俺、それで酒飲んで泣いたことが1回あってね
ポロポロ泣いたもん
俺はもう書けないと…
みんな俺に書けって言うけど
これ以上俺は何を書いたらいいんだ!
もう判らないってね
この時の甲斐さんに長岡さんが
そんなに自分の身を削って
そんなに生命をすり減らして
書くことはないじゃないかと言われたんですよね
長岡さんの脱退が発表された時のサンストで
甲斐さんが声を詰まらせた言葉です
武道館ライブ2枚組に添えられたメモリアルシングル
奥さんは擦りきれるまで繰り返し聴いたそうだ