ヒーローになる時その2 | ボクの奥さん

ボクの奥さん

ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

観客動員数は増えていても
『甲斐バンド』の知名度が追い付かなかった頃

甲斐さんいわく…

俺は行くんだと決めた

オトシマエをつけなければ…と
かなり悲壮な思いを抱えて

ギリギリのところで【HERO】を作った

そのギリギリさが似ていたんだと小林さん

中途半端なものじゃ心に来ない
完全燃焼するためには
体の芯からグッと疼かないと…


小林さんは初めての巨人戦で
本来は右打ちなのに左打席に入ってマスコミから叩かれた

小林さんいわく…

巨人を馬鹿にしていると思われるということは
後から考えたら判るんだけど…

その時は
巨人戦は苦しい試合だから余計に
自分を苦しくしなくちゃいけない

その苦しさを乗り越えないと勝てないと
自分を追い込む必要があったという

その試合を見ていた甲斐さんは
なんて自分に似た人がいるんだろうと思ったそうだ(笑)

小林さんの話を聞いて
『マゾヒストだなぁ』と笑いながらも

マスコミは物事の表面しか見ない正義の味方だから

負けたら必ずヤラレる、勝つしかないと
立ち向かっていく男のやるせなさに
反逆のダンディズムを感じたらしい

実際、小林さんが年間最多の22勝をあげ沢村賞に輝くと
マスコミは何も非難しなくなった

甲斐さんはご自身の水割り事件と重ね合わせて…

判り合えない奴には何万語費やしても判って貰えない

でも、結果を出すと何も言わなくなる

小林さんは菅原文太さんから

王さんみたいに
100人中90人以上に好かれることも【男】だけど

50人に好かれ50人に嫌われるのも【男】の生き方じゃないか

と言われたそうだ

甲斐さんは即答で『良い言葉だね』(笑)


野球選手としては華奢な体格だった小林さん

中途半端な気持ちでやろうとすると体が壊れてしまう

でも体力面を越える気力が充実している時は

ど真ん中に投げても絶対に打たれないと感じる

晩年にリリーフをやることは考えていない
完投が出来なくなったら
もうおしまいだと思っている


甲斐さんも
年間100ステージ手を抜かずに

ロッカーとして先発完投の生き方をしたいと思っている

声が出なくなってステージで歌えなくなったら

観客に泣いて謝って家族の元に帰ると話されている


この対談記事を読んだ当時の奥さんは

長生きできない人たちだなぁと思ったらしい(苦笑)

残念なことに…
小林さんは本当に早逝されてしまったけれど

甲斐さんがファンに泣いて謝る日は
まだまだ先のことみたいですよね(笑)